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笑顔の選挙ポスターは数%ほど票の上積みにつながる?

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6000枚の衆院選ポスターと結果を分析

全国11カ所の知事選挙を皮切りに統一地方選挙がスタートした。
まもなく県議、区議、市町村議と掲示板いっぱいに選挙ポスターが貼られるが、笑顔のポスターは、条件によっては数%は票を上積みする可能性があるようだ。

準備が整った県議、市議のポスター掲示板

拓殖大学の浅野正彦教授が過去の衆議院議員選挙のポスター6000枚を画像分析、当落の結果との関係を調べた結果、分かったという。
私はいつも怒ってるような顔のポスターが多かったが、だから弱かったんだな。

浅野教授は1980〜2017年までに行われた衆院選挙で使われた候補者のポスター計約6000枚をサンプルにした。
6回のうち前半3回は中選挙区制(定数3〜5人)最近3回は小選挙区制(定数1)の元での選挙だった。

笑顔は候補者のイメージアップに

そして中選挙区制と小選挙区制のポスターの笑顔度と当落を分析した結果、小選挙区制では笑顔度と当落の関係は、中選挙区制の場合より得票に与える影響は、薄いことがわかったという。

浅野教授はこうした現象について、中選挙区時代は同一選挙区に同じ党から複数立候補するケースが多かった。そのためポスターの笑顔は人物のイメージアップに繋がったのではと、分析。

逆にたったひとりを選ぶ小選挙区制では、候補者の表情より、政党、政策を判断しての投票が多くなるのではと、分析している。
しかし2017年のポスターを分析すると、小選挙区でも同一選挙区に候補者が多くなるほど、笑顔度が得票に繋がる傾向があることも。

候補者多いほど笑顔度高い方が有利

2〜3人では影響は無かったが、4人を超えると笑顔度が満点だと得票率は数%、伸びる傾向を示したという。

県議や区議、市町村議は多くのポスターが掲示板に並ぶ。笑顔度と当落の結果を見てみることにしよう。

しかしポスターのキャッチコピーによっては笑顔、あるいは厳しい表情を使い分けた方がいいのでは?と、経験者としては思っている。

もりもと なおき

  • この記事を書いた人

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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