手に汗握った米ドラマの『逃亡者』
1960年代だからかなり古いが、『逃亡者』というアメリカのテレビドラマが人気を博した。
"リチャードキンブル職業医師。彼は妻殺しの無実を晴らすために…"とのナレーションで始まるドラマを、子どもながらに手に汗握る思いで観た。
確か死刑を宣告されたリチャードキンブルが列車で護送される途中、事故のため辛くも逃げ出し、生きるため、真犯人を見つけるため、過酷な逃亡生活が始まった…みたいなストーリーだった。

最後の最後で無実が晴れた主人公
主演は当時、大スターだったデイヴィッド ジャンセン、後にハリソンフォード主演で映画化されたのは、ご存知の人も多いのでは。
毎回、毎回、ジェラード警部の追跡が迫るが何とか逃げ切り、次週に続くドラマ。無実を自分で証明するのも大変だし、心休まる時間がないだろうなと、リチャードキンブルに同情したものだ。最後はもちろん真犯人は捕まり、リチャードキンブルの無実は晴れた。
防犯カメラが張り巡らせた現代は、逃亡は無理だ
しかしこの度、神奈川県での懲役3年8月が確定している小林誠容疑者の収監逃れの逃亡劇は、何か意味はあったのだろうか。
元ヤンキー、不良らしくたくさんの連れがいるから、立ち回り先はたくさんあったのかもしれないが、それが逆に裏目に出て足がついたようだ。
度々、服装も変えていたようだが、逃亡者とはなれず、納めていた保釈金600万年は返還されることなく国庫に没収される。