見通しの甘さか、何かを気にしたのか日本のメディア
今回のアメリカ大統領選挙の日本メディアの報道ほど、メディアの劣化を痛感したことはなかった。
これまで共和党が圧勝していたいくつかの州で最後まで激戦だったのを見るだけで、素人の私でもバイデン氏の優勢〜当選は容易に理解できた。
さらに郵便投票の不正云々でトランプ氏が法廷闘争に出るから、これは分からないなど、およそジャーナリストや政治評論をメシのタネにしていると思えない見通しの超甘な連中も多く、本当にテレビを見るのが嫌になってきた。


三大ネットワークのトランプ中継カットで勝負あった
私は途中、アメリカ三大ネットワークのテレビがトランプ氏の声明を中継途中にも関わらず切ってしまった段階で完全に選挙は終わったとみた。
しかしながら天下のNHKも含め、まだこの段階で不透明などと現地からリポートする記者にも驚いたものだ。

身内の共和党議員や妻まで『負けを認めよ』と
トランプの身内の共和党の有力議員さえ、口々に負けを認めるべきと促していた。さらに側近も潮が、引くように周りから姿を消していることも伝えられた。
最新のニュースではついに妻も負けを認めるよう本人に促したことが報道されている。
選挙無効裁判は次々、却下されるだろう
トランプは複数の州で予定通り投票の無効を訴える裁判を起こした。
これに対しても私は現在の米国、とりわけトランプ周辺のトランプ氏への態度の変化を見るだけで、こんな訴訟を裁判所ははまともに取り合わないとみている。
案の定、ジョージア州の裁判所はわずか1時間で『不正の証拠は無い』却下した。ほかの裁判所もこうした判断に続くだろう。
まさかトランプと仲良しの安倍さんへの忖度であるまい
菅首相はじめ世界の首脳も次々とバイデン新大統領に祝意と今後の交流の意を伝える祝電を打っている。
本当に不思議なのはあらゆる客観状況で判断したら自ずと結果は明らかなのに、ずっとトランプ氏再選にこだわるメディアや評論家だ。
まさかとは思うが、トランプ氏に最高のパートナーと言われた安倍晋三さんへの忖度ではあるまい。まさかな。
もりもとなおき