殺人か事故死か、はたまた自殺か?
登場人物が少ないから、直ぐに解決かと思われた紀州のドンファンこと、野崎幸助さん(77)怪死事件。そもそも"急性循環不全"って、簡単に言うと死因がはっきりしないための死因。だから殺人なのか事故死なのかはたまた自殺なのか、まだまだ闇は深いようで。
これまではっきりしているのは、遺体から多量の覚せい剤が検出されたこと。それは注射ではなく、口から服用していること。しかし致死量であったかどうかは不明。
もちろん、覚せい剤を大量に摂取すれば死に至るが、人によって、健康状態によって相当、致死量は異なる。
だから殺すために覚せい剤を飲ませたのでは〜との推論は立つが、決めてにはならない。
よしんば飲また人物が特定できても、引っ張る容疑は覚せい剤取締法違反だろう。
2月に入籍した55才年下の妻は、早くも離婚したがっていたと、言われている。予約していた結婚式場もキャンセルされていた。
葬儀のあと妻が『早く2億円もらって東京に帰りたい』と話したのを聞いた人がいるが、この2億円はなんの根拠だろうか。
彼女は法定相続人だから、当然、もっと多額な遺産が入るはずだが…
裸での死亡がナゾを解くカギか⁈
私がずっと気になっているのは、野崎さんの遺体はソファーに腰を掛けているのに、下半身、裸だったことだ。いくらスケベなオヤジでも、自室で下半身裸はあり得ない。
家政婦さんは妻に続い遺体を発見したが、4時から7時半くらいまでは外出中。毎日、この時間は夫婦2人のために家を空けていたという。
話しは覚せい剤に戻るが、覚せい剤取締法違反での検挙者で、クスリを初めて使用したきっかけはセックスのためというのは、結構ある。私も事件記者時代、何度も聞いた。
精力剤としてのクスリ服用の可能性は?
野崎さんは77才とはいえ、絶倫を売りにし、100才まで現役でいくと、公言していた。もちろん、ED薬は飲んだこともないと。
しかしテレビに映る生前の画像を見ても歩き方はややぎこちなく、本人が言うようにスーパーマンの感じはしない。
あくまで推論だが、家政婦さんが外出中、野崎さんは妻を抱こうとしたのかもしれない。そこで精力剤として、覚せい剤を自分で飲んだか、勧められ、その後、体調が急変したのでは。
気分が悪くなり、ソファーで休み、妻が階下に降りた間に亡くなったのかもしれない。
やはり下半身の裸の状態で亡くなっていたことが、原因究明のカギとなる気がする。
もりもと なおき