黒木瞳はやはり一流の女優さんだと再認識
女優の黒木瞳さんはやはり凄い。直前になって聖火リレーのランナーを辞退したが、理由はご自分が走ることで沿道が密になると、コロナ感染を考えた場合、極めて危険というものだった。

ずいぶん自信家だなあと思ったが、さすが大女優だ。
恐らく沿道の人々が密集することを予想したのだろう。素晴らしい見識というべきだ。
実際、テレビやネットで見る限り福島、栃木など大変なことになっている。失礼ながらタレントの勝俣州和さんくらいで相当な人が集まったのだ。
黒木瞳さんだったらとんでもないことになっていたかもしれない。
密集場所はスキップするはずじゃなかったのか
しかしながら主催する五輪委員会は本当にいい加減だ。コロナ対策のためあまりにも人が出ているところはスキップするなどと決めたはずだが、全くその気配もない。
ネットではこの三密ぶりを見てコロナリレーなどと揶揄される始末だ。
先頭を行くコカコーラなど大スポンサーのどんちゃん騒ぎも福島で顰蹙を買っている。

五輪大スポンサー米NBCは『ナチみたいなことをするな』と
アメリカの大きなスポンサーであるNBCは聖火リレーはナチスが1936年のベルリン五輪で発明したオリンピックの伝統儀式だとしてこう批判した。
「(日本は)ナチスによって始められた五輪の祭壇の儀式によって、公衆衛生を犠牲にするリスクを冒している。聖火リレーの火は消されるべきだ」と。
莫大な広告収入が入るメディアも実は五輪推進派だ
日本のメディアはテレビも大新聞も全て開催に向けて政府と同じ方向を向いている。つまり東京五輪はこのコロナ不況の中、莫大な広告収入をもたらすからだ。
もし中止ということになれば広告代理店電通とともに大きな当てが外れ、間違いなく莫大な赤字を抱え込むことになる。
報道番組ではたまにコロナ禍の下の五輪を批判する論調もあるが、これはメディアのガス抜きに過ぎない。
政府とメディアには国民の声が届いていないというより、完全にわれわれは無視されているのだ。
もりもとなおき