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胸を打つ法政大学田中優子総長の最後のメッセージ

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田中優子総長で一新した法政大学のイメージ

法政大学というと、かつては六大学の中では男臭いバンカライメージがあり、どちらかというと女子には不人気だった。

それが7年前、田中優子さんが総長に就任するなり学内改革が進み、いつの間にかイメージも一新。今は女子に人気のハイセンスな大学に生まれ変わっている。
志願者もトップ争いの常連にしてしまった。

もちろん表明的な改革の成果だけではない。田中総長の人生観、学問への思い、人権意識…こうしたことが少しずつ学生たちや受験生に浸透していったのだと思う。

学位授与式での心に残った最後のメッセージ

この3月で退任し大学を去る田中総長にとってこの度の学位授与式が最後となった。全ての卒業生に向けた告辞で、強く心に残るメッセージを伝えたようだ。
告辞の全文を読んだがとても心に響く研ぎ澄まされたものだった。

田中総長は江戸文化の研究者だ。テレビに出ても学内でも、若い頃から着物姿が粋だった。
政治的な問題についても求められれば常にブレることなく、毅然した言葉で話すのが印象的だった。同世代として常に刮目していた。

人間の尊厳を守るため他人の自由にも寛容であれと

そして卒業生たちのメッセージで一番、強調したのは自由に生きること、そして全ての人々の自由に対し、寛容であるということだ。

「どのような選択をしても、人間としての尊厳をもって生きていかれる社会が必要です。自由を生き抜くとは、自分自身の自由を大切にするだけでなく、どんな人も自由を生き抜ける社会を作ることなのです」

ジェンダーの格差は貧困に繋がっているとも

「男女の大きなギャップが以前からあり、このコロナ禍でそれがはっきり見えるようになったのです。社会の格差は男女の区別なく大きくなっています。しかしとりわけ女性の中に、その格差のもたらす貧困が広がっているのです」

自己の安定だけか、共に生きる人たちにも心配る社会か

そして働く意味やその価値を考えることが、理想とする社会を作ることを示唆した。

「自分の生活の安定だけを追求するのか、それとも、ともに生きる人たちや、仕事の背後にいる、多くの人々に対する想像力と共感をもって働くのか、それによって社会は違っていきます」

共に生きる人、共に働く人への共感が素晴らしい社会を作るということだ。

1万人近い卒業生の中で田中総長のメッセージに共感した人が多ければ、ま違いなく、社会を変革する力になるだろう。

もりもとなおき

  • この記事を書いた人

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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