プッシュで回答の世論調査も、なかなかイラつくこともある
世論調査の信頼性はいかほどなんだろうか。今回の参院選直前に、わが家にも2回、固定電話へ自動音声による世論調査がありました。ひとつはよく分からなかったが、ひとつは『毎日新聞』だった。
回答は全て電話のプッシュだ。質問に対して例えば支持政党。『自民党なら1を』から始まり『立憲民主党なら2を』…みたいな感じで、答えていく。
しかし1つの質問は2回ずつ、ゆっくり聞いてくるから、イラつくことこの上なし。
自民党は1だが、9番目支持政党無しまで待ちくたびれる人はいる『支持政党無しの場合は…』と尋ねてくれるのは一番最後だから、確か9番目。それまでイライラしながら待たなくてはならない。
スタートの自民党からだと、すでに軽く1分は過ぎている。何度、受話器を切ろうとしたことか。
これ、やってみて思ったんだが、最初や2番目に党名を言ってくれる自民党や立憲民主党はずいぶん、有利じゃないのかと。
私のようなイラチだと、面倒臭くなり先に1や2をプッシュしてしまうかもしれない。
そういう意味で最後の支持政党無しが40%もいるということは、本当はもっと多いんじゃないかと、思うような気がしている。
やはり世論調査の王道は、対象者と面談した上での聞き取りだ
最近の世論調査には本当に疑問点が多い。そもそも固定電話は全ての家にあるのか。知る限りでは20代、30代の若い夫婦だと加入していない家庭もかなり多い。
そして電話に出るのはジジババが圧倒的に多いんじゃないのか。
どう考えてもバランスの良い調査ができているとは、思えないんだが。
学生時代、日本世論調査会というところのアルバイトで、調査員になったことがある。
これは一軒一軒訪ねて面談し、絶対に指定された本人と対面で聞き取りをしなければならないもので、大変なバイトではあった。
以前にもブログで書いたが、浮気相手とエッチの途中の奥さんとか、暑いからかほとんど裸で出て来てくれた奥さんらとも、きちんと聞き取り調査をしたから、正確だったと思う。
この時だって、対象が働き盛りのダンナだと、また夜になって伺ったりで、これぞ正確な世論調査だった。
今の電話調査は大ざっぱなアンケートに思えてならない。こんな安直なやり方で国民の意思は分かるわけはない。

もりもと なおき