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菅新総理。同じ法政で全共闘と空手部を選んだそれぞれの人生…

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最後の最後に団塊世代のトップランナーとなった

菅義偉新自民党総裁は団塊世代のど真ん中だ。戦後生まれが最も多かった1948年生まれ。大変な生存競争を勝ち抜き、なんと日本のトップに立つことになった。

団塊世代はすでに初老を過ぎ、恐らくすでに99%がリタイアしている。大半の皆さんは年金で細々と暮らしているだろうから、ある意味では菅さんは最後の最後、団塊世代のトップランナーに踊り出た。そして団塊世代では日本一、多忙な人だろう。

同じ団塊世代の大半がすでにリタイアした中、
日本のトップに登り詰めた

同じ法政で全共闘と空手部を選んだそれぞれの人生

先日、『全共闘白書』という本を購入した。団塊世代の元全共闘の活動家が、自身の人生を71項目の質問に答える形で振り返っている。


菅さんと同じ法政大学出身の元全共闘活動家は19人が回答を寄せた。主に1940年代の後半生まれ。それぞれが人生を回顧しているが、恐らくや菅さんとは真逆の人生を歩んできたんじゃないかと思う。

法政大学は昔、中核派の拠点校で、'70年安保闘争の頃はそれは根性の入った激しい学園紛争が展開されていた。
今でこそ女子に人気のある大学ではあるが、昔は6大学の中でも一番、男くさい大学だったのだ。

その頃、菅さんは体育会系の空手部だ。団塊世代にとってのそんな政治の季節にも、政治闘争とは一番、遠くにいたのかもしれない。

菅さんが法政に在籍した頃、当時は学生運動の一番、
激しい時代だった

嫌いな政治家は菅義偉と答えていた元法政全共闘も

元法政大学全共闘19人の回答を拝見すると、全員がリタイアしていた。年金暮らしのようだが、その年金額もかなりの個人差がある。
やはり年金の少ない人は学生運動を引きずってしまい、非正規で働く時間が長かったのかもしれない。

支持政党を見たら自民党は1人もおらず、"嫌いな政治家は安倍晋三"と答えた人が多い。合わせて"菅義偉"と答えた人も数人いた。

このアンケートに答えた頃は菅さんが総理大臣になるなど、誰も予想もつかなかっただろう。いま"同窓生菅さん"に、元活動家たちは果たしてどんな思いなのか聞いてみたい。

同じ法政大学の団塊世代を見ただけでもこんなにも人生って違う。政治の季節に政治と無縁で過ごした男が、70才過ぎて政治の世界でトップになってしまうこともあるのだ。

生き方の違いと言えばそれまでだが、同じ大学の全共闘活動家と空手部員。それぞれの人生って実に数奇で面白い。

もりもと  なおき

  • この記事を書いた人

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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