不支持理由のトップは首相の人柄が信頼できない
NHKの最新世論調査に注目した。菅内閣支持率は前回より7ポイントダウンしたが、まだ55%もあった(不支持は7ポイント増えて20%だった)
注目すべきは菅政権を支持しない理由だ。なんと安倍時代と同じく『首相の人柄が信頼できない』が30%を超えトップになってしまったのだ、
スタートの高い支持率は雪国から集団就職で出て来た苦労人とか、叩き上げに加え、顔に似合わないパンケーキ好きが、思わぬ支持を集めた。
それが今や人柄が信頼できないとまで言われるんだから、政治家を見る目というか人の心は移ろいやすい。

首相記者会見も所信表明もなく、強権ぶりあからさまに
でもこれは全てご本人の責任だろう。総理になって国会も開かず、国民に対しいまだ所信も表明しない。
正式な記者会見もいまだにない。オフレコのパンケーキ朝食会と、代表3社だけ呼びつけあとは別室でモニターを見させる怪しげなグループインタビューだけだ。

これに従順に従う内閣記者会の意気地の無さも情け無いかぎりだが、7年8か月、無味乾燥な官房長官会見に慣らされてきたからに違いない。
さらに日本学術会議の会員任命拒否問題で、強権ぶりがあからさまに露呈した。
そして世論調査の段階ではまだ発覚してはいなかったが、ウソがバレてしまった。
想像できなかった学術会議に絡む学者らの激しい反発
学者たちをなめていたのかもしれないが、あまりの知の陣営の反発。予想に反するメディアの報道。結局、うそで乗り切れるとでも思っていたのだろうか。
6人外したことを知らなかった、見てないとしたものの、警察官僚出身、官房副長官杉田和博氏が選別し、報告していたことが今、大きなニュースになっている。
マスコミが踊った庶民宰相という当初のイメージづくり。さらに行革担当大臣河野太郎氏のハンコを悪者にした行革まがいの政策、デジタル庁設置などで好スタートを切ったのも束の間だった。
官房長官会見のような舐め切った対応は、まともな国民には通用しないと言うことを、早く知るべきだろう。
もりもとなおき