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菅総理で果たして日本は大丈夫か?総裁選通じて感じた不安

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総裁選通じて感じた菅総理への不安や心配


菅官房長官の圧勝で自民党新総裁は決まった。今の政治状況は自民党総裁イコールそのまま総理大臣になるが、安倍さん丸々継承の叩き上げ総理の日本の舵取りを不安視する声も多い。

新総裁に決まり高々と手を挙げる菅さん

特に自民党総裁選を通じて次期総理の様々な考え方、政策、能力を示す機会はあったのだが、菅さんの言葉の少なさ、説明不足、勘違いなど、いっそう菅総理を不安視する声は身内からも上がっていたと聞いた。

特に目についたのは13日NHKの番組だ。憲法改正を巡る国会論議に向けて何を考えてか『政府として挑戦したい』と発言。直後に『党総裁の立場で』と訂正はしたものの、周りを驚かせた。

ほかにも自衛隊の憲法上の立ち位置についても理解不能な発言を。
将来的な消費税の引き上げについても『ある』としながら翌日は『10年はない』と。根拠について明確な説明も全くできなかった。発言の不安定さがあまりに目立ったのだ。

官房長官時代に目についた誠意なき記者会見

やはり会見での心配は、政権のスポークスマンである官房長官を7年半も務めながら、きちんと記者会への対応をしてこなかったことに尽きると考える。
日によってはいい加減にも見えた官房長官会見は、甘やかしたというか、完全に屈服した記者会の責任でもある。

都合の悪い質問にはきちんとした説明を避け『指摘は全く当たらない』『承知していない』など、菅語とも言える紋切り型の言葉ではぐらかし、説明を避けてきた。
説明責任や情報公開をするという気持ちは極めて希薄だった。

権力で押さえつける官僚支配は必ずしっぺ返しがある

菅さんの強みは長い官房長官で培った全ての省庁への影響力だ。内閣人事局の人事権を盾に自在に操ってきた。
意に沿わない官僚は報復人事をするから、完全に政治への忖度が生まれたのだ。

モリカケ桜で役所の公文書改ざん、隠ぺい、アベノマスクのような官邸発のバカバカしい政策に、優秀な官僚たちが異を唱えることができなかったのも、官僚に菅さんらの恐怖政治が染み込んでいるのだろう。

以前、ふるさと納税に異を唱えた次官候補者のエリート官僚が、飛ばされたこともあった。今回、政策に従わない官僚は異動してもらうと、また簡単に口にしたのは、早くも官僚たちへの牽制だろうか。

国民目線の政治を菅総理は取り戻すことができるのだろうか

スタートにいちゃもんばかりつけたが、超エリートではない地方政治家からの叩き上げというところには心から、期待はしたい。しかし地方政治家出身特有の泥臭さあるが、国家観が全く見えない。

これまでは官房長官として安倍政権を守ることが第一義で、自己を殺した部分も少なからずあったと、思いたい。虚じゃないはっきりとした自身の政策や指針を示すべきだ。

そして叩き上げ、苦労人らしく実務を担当する官僚のプライドを尊重する温かい思いやりが大切だ。

安倍政治は国民目線での政治ではなかった。菅総理には政治の視線を常に国民と弱者に向ける抱擁力を持つことを期待したい。

いつまでもパンケーキのご祝儀は続かない。

もりもと  なおき

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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