『中村博彦先生に教えていただいた虎の強さの秘密』
今年は寅年だ。
虎の強さは百獣の王ライオンと並び称される。しかしその強さは肉体的なものだけではない。何と動物の中では"情報量"が飛び抜けているというのだ。
この話しは12年前の寅年を迎える時、当時、参議院議員で健祥会グループの総帥だった中村博彦先生(故人)から教えていただいた。

朝鮮半島では古来から掛け軸、屏風はもちろん、民画にも虎を描かれたものがとにかく多い。
そしてその虎の絵には必ず、上空に飛んでいる鳥のかささぎも描かれている。

他の動物に比べ虎の情報量の豊富さは、実はこのかささぎが四方八方飛び回り得た様々な情報を、全て虎に伝えているからだと。
虎はその情報を基に戦いの作戦を練っているからどの動物が相手でも強いと言われてきたし、現実に強いのだと、いう話しだ。
もちろん全て寓話には違いないが、中村先生が言いたかったのは政治はもちろん、会社経営や仕事をしていく上で、情報量の多少がいかに大切かと言うことだった。

そしてかささぎではないが、その貴重な情報を伝えてくれる人や仲間の大切さも説いたのだった。
寅年を迎え、薫陶を受けた中村先生の貴重なお話を思い出した。
私も仕事柄、長年、伝え聞く情報を基に仕事をしてきたようなものだ。その頃のご縁から今だにいろんな情報や貴重なお話を耳に入れてくれる人は多い。
これからも皆んなの情報交差点として役に立ちたいものだ。
もりもとなおき