母猫が子猫を心配し、医師らに助けを求めたのかも
つい先月、トルコの首都イスタンブールで病院の救急救命室に突然、子猫をくわえた母猫がやってきて、ドクターらに助けを求めたことが話題になっている。
病院にいた人が写真をツイッターに投稿したところ、ニュースとなって世界中を駆け巡り、多くの人たちを感動させている。母猫の子を思う健気な様子と、病院スタッフの優しさにグッとくる写真だ。


人間の病院だったが迷い込んだのではなかった
そこは動物病院ではなく人間の病院だった。しかし2匹はノラ猫だが、どう考えても間違って迷い込んだのではなく、母猫は衰弱している子猫を助けて欲しいと、医師らに訴えているようだったという。
もちろん医師らは追い出すようなことはせず、直ぐに子猫を診察した。この間、子猫を心配する母猫を落ち着かせるために、スタッフがミルクを飲ませたり食べ物をあげたが、母猫はずっと子猫の側を離れることはなかった。

幸い子猫は命に別状はなかったが、念のため母猫と一緒に動物病院へ連れて行ったという。
動物に優しいイスタンブールの人たちだからこそ
母猫はそこが病院と分かって訪れたか否かは定かでない。しかし、本能的に病院であることを感じとって、飛び込んで来たのかもしれないと、いう人もいる。
トルコ・イスタンブールは、動物にとても優しいお国柄だ。日頃からノラ猫にも愛情を注ぐ市民は多く、この母猫もいつも優しくされ、ヒトに信頼を寄せていたのかもしれない。
日本の首長らもこんなニュースをみて欲しい
わが国の場合は1年間で約3万匹もの猫が行政により殺処分され、うち2万匹が生まれてまもない子猫たちだ。
まるで殺されるために生まれてきたような子猫も多く、不幸な猫たちへの自治体の対応に、あまりに差が激しい。
自治体の長は少しはこうしたニュースをみて考えて欲しいものだと、思わずにいられない。
もりもと なおき