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複数のDNA鑑定をねつ造と。リンちゃん殺害の元保護者会長の悪あがき

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疑わしきどころか真っ黒だと誰もが思うが…


疑わしきは被告人の利益に…よく再審請求などで使われてきた言葉だ。千葉県松戸市の小学3年生テイ・ニャット・リンさん(当時9才)殺害事件の千葉地裁の裁判員裁判で、被告人弁護側が死刑の求刑に対し、疑わしきは罰せずと、このことばを用いて渋谷恭正被告の無罪を主張したのには驚くとともに不快感を感じた。

事件は昨年3月24日。リンちゃんはかねてから顔見知りで、通っていた小学校の保護者会長、渋谷被告にわいせつ目的で誘拐され、殺されたとされる


複数のDNA鑑定で渋谷被告が犯人。弁護士はDNA鑑定以外の証拠を要求


渋谷被告のクルマから検出されたリンちゃんの血液など複数のDNA鑑定。さらにリンちゃんのからだの複数ヶ所からも渋谷被告の唾液までもが検出されたと、警察は明らかにしている。

近年の刑事警察の捜査では、DNA鑑定の精度は極めて高く、普通これ以上の証拠はないと考えられる。さらに渋谷被告のものが複数あったのだ。

『DNA鑑定以外の証拠が無い』と、被告側弁護士が反論をしているが、これ以上の何がいるのだろうか。こちらが教えて欲しいくらいだ。さらに鑑定も架空で捏造の疑いの可能性があると、反論した。

最近の再審請求裁判では、事件当時は鑑定不可能だったものの、改めて行われた進歩したDNA鑑定を新証拠とするケースも多いのに、被告側は、真逆の反論を行い、無罪を主張した。


人間性のかけらもない犯行。死刑以外考えられない


とにかく取り調べでは、自分の不利になることは完黙を通したと、言われる公判では『殺されたのはちゃんと見守らなかった親の責任』と、信じられない言葉をリンちゃんの親に投げかけ、裁判官から叱責される場面も。

また『子どもを守るべき立場にあるのに守れなくてごめんなさい』など、最後の陳述で涙を流すなどしたが、これも"芝居だろう"との声も多い。

クルマに残っていたリンちゃんの血液については、以前乗せたとき、擦り傷があったのかもーなど、弁護側は徹底して無罪を主張した。だからもちろん、渋谷被告からは反省の言葉はなかった。

検察は「わいせつは性的欲求を満たすためで、殺害は口封じ。動機は身勝手の極みで常軌を逸しており、反省の気持ちもなく更生はできない」と死刑を求刑した。

弁護士がいないと裁判は成り立たない。しかし今回ばかりは弁護士もしんどい仕事だなと、思ったのは私だけだろうか?

判決は7月6日。裁判員の判断が注目される。

もりもと なおき

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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