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西日本豪雨が示したもの。今後異常気象がずっと続くという共通認識を

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地球も日本列島も激変した⁈


天変地異とも思える異常気象がここ数年、続いています。50年に一度の大雨、35度を普通に超え、40度に迫る暑さも、普通となりました

10年以上も前、徳島県の吉野川第十堰の可動堰化計画を巡って"何十年に一度"とか"100年に一度"とかの大雨に耐え得るための改築…などと説明する国や県に、そもそも100年に一度の大雨はあるのか…などの論争もあったものでした。間違いなく今後、あります。今ならもうこんな議論はでき無いでしょう。


"異常気象は毎年続く"を共通認識で


しかし今回の西日本豪雨を見た限りでは、当然、今後はことし以上に大雨は降るとの共通認識で備えていかなければならない。またこの夏、殺人的な猛暑が早くも日本列島を襲っている。昔は30度が目安だった暑さも今は35度以上。天気予報は40度に迫るという警告も出し始めました。

ひと夏に30度以上はせいぜい2〜3日だった北海道も、過去にない猛暑に襲われる日も度々で、これまで必要のなかったエアコンが飛ぶように売れています。日本列島、超高温対策も急がなければ、お年寄りを中心に、熱中症被害が激増するでしょう。

今回の豪雨では大小の河川の氾濫で街が沈みました。江戸時代から優良農地を造るため、大小河川の河口付近の氾濫に土木工事で対応することは、幕府や藩の重要な政策でした。江戸時代は主に河川のつけかえや、蛇行部を真っ直ぐにしたりする改良工事が行われていたようです。


国や都道府県はハード面での強靭化を


国交省や都道府県は、今回の堤防の崩壊個所の整備はもちろん、補強などもしていく必要があるでしょう。

また上流ダムの放流で下流に洪水が発生するケースも起こります。あまりに早くから徐々に放流しても、後に思ったほど雨が降らずダム湖に溜まらなかったら。あるいは最大限に溜めてしまい一挙に放流することを余儀なくされたら…管理者の勘ではなく、科学的な対応を確立すべきだと思います。

あと山からの土石流で、団地が押しつぶされるケースも増えてきたようです。宅地開発にあたっては、これまで以上に都道府県が厳しい審査をする必要があるでしょう。

巨大地震への備えと異常気象への備え。大変な時代に入っているようです。

もりもと なおき

  • この記事を書いた人

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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