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親孝行の秘密兵器になる。"イツモツナガル"アプリに感動した

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母親が健在の時、これがあったらどんなに親孝行ができたかと思う。スマホのアプリをクリックするだけで、施設に入所していたり病院で入院していたり、自宅にひとりで暮らしている高齢の親と瞬時につながり、顔を見ながら話ができるのだ。

アプリをクリックするだけで高齢の親と会える温かさ

先月、徳島市のイツモスマイル株式会が開発した『イツモツナガル』というシステム。実際、私の知人が目の前でやってるのを拝見し、ほんとにびっくりした。
さすが日経新聞や全国の新聞に紹介されただけある凄いアイテムだ。

知人の94才になる母親は昨年からサービス付き高齢者住宅で暮らしている。
このコロナ禍、面会もままならないのではと尋ねたら、『毎日、スマホで顔を見ながら話しているよ。1日に何回も』と。

94才がまるでiPadを軽々と使いこなすように

ちょっとやってもらったら直ぐにお母さんと繋がり、ベッドの上のお母さんがスマホに顔を見せたから驚いた。

聞けば向こうはなんとiPadだという。
『えっ⁈まさか⁈94才でiPadが触れるの?』と、さらにびっくりしたら知人曰く。

『私のスマホのアプリをクリックしたら、直ぐにお母さんのiPadに繋がるんよ。iPadは常に電源が入っていてお母さんのベッドに向いてるから、お母さんは触りもしない』と。

実は高齢者はナースコールボタンを押すだけでiPadが起動

そのサ高住ではこのシステムをナースコールとして使用している。お母さんが職員を呼ぶ時は、通常のナースコールボタンを押すだけ。瞬時にiPadが起動し複数の介護士らと画面と声で繋がるという。
介護士が部屋に駆けつける前に、まずお互いの顔を見ることができ、状態が分かるようだ。

コロナ禍の下でも頻繁に親と"面会"できる安心感が

高齢の親が施設や病院にいると、しょっちゅう面会に行きたいのはやまやまだ。でもなかなか行ってあげることができない時は、精神的に苦しいものだ。

これは親も同じだと思う。
しかしこうして人を煩わせることなく画面で親子が直ぐに繋がるということは何よりの親孝行かもしれない。

私の母親は人生最期の7か月を名古屋近くの病院で過ごした。
徳島から往復約600km。最後の親孝行と思い毎週のようにクルマを走らせ訪ねたが、自分もそんなに若くはない。
ひとりで運転するのは肉体的に相当、キツかった。

このシステムがその時あったら、毎日、おふくろの顔を見て元気づけることができたのにと、しみじみと考えてしまった。

基本は『見えるナースコール』だが、用途は多岐に

システムのコンセプトは『見えるナースコール』というだけに、看護師さん、介護士さんの負担軽減と、患者さんらの見守りが一番だろうが、『親孝行の秘密兵器』にもなる。

今、病院からはコロナ病棟に使いたいとの問い合わせが多いとか。コロナ患者の病室に入るにはその都度、防護服着用するなど手間と時間がかかり、看護師の肉体的、精神的2人は大変なものだ。
しかしそれでも頻繁に患者の様子を診てあげたい。そんな時、このイツモツナガルアプリをクリックする。

基本は可視化したナースコールだが、病院、高齢者施設から在宅まで、高齢者のためにさまざまな用途がありそうだ。

もりもとなおき

  • この記事を書いた人

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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