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記者は女性の仕事⁈ 東京新聞望月衣塑子記者の活躍ぶり

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私はかねてから、記者と政治家は女が向いている。どんどん増えれば日本も地域も良くなると思っていた。これは持論だ。社会人人生の大半を、新聞記者と政治家(もっとも地方紙と地方議員ですが…)で過ごした私が言うんだから、間違いない。

正反対の2人の女性記者

その象徴的な存在として、私のファンの東京新聞社会部記者として大活躍の望月さんと、全く逆のスタンで活躍するNHKの政治記者で解説委員の岩田明子さんを挙げたい。

望月 衣塑子(いそこ)記者の活躍

望月さんは昨年6月、社会部記者なのに突如、政治部が担当する官邸記者クラブの官房長官会見に登場。毎回、毎回、菅長官に厳しい質問を執拗に浴びせ一躍時の人に。元々、知る人ぞ知る存在で、千葉や横浜の支局時代、さらに日歯連事件や防衛省の武器輸出問題でも次々にスクープを飛ばした特ダネ記者。各社を恐れさせていた。

望月さんは本来、官邸に出入りしない社会部の記者。しかし森友学園や加計学園の取材をする中で政権中枢に問題意識を持ち、スポークスマンである菅長官に疑問をぶつけたくなったと、著書『新聞記者』の中で言っています。

部の垣根を超えるわがままを許可した会社も偉いが、彼女の社内評価がそれだけ高かったんでしょうね

それまで通常はセレモニー的だった官房長官会見。終わりごろ会見場の1番後ろから凛とした大きな声で『東京新聞の望月です!』と質問を求める声がきょうも響いている。

最近は財務大臣会見にも顔を出しているようで、麻生さんとのやりとりも楽しみだ。


総理の信頼厚い岩田明子さん

NHKの岩田さんは、政治部記者兼解説委員で、すでに幹部職員。安倍総理の寵愛を受け、安倍さんの行くところ、常に岩田記者の存在が。

政権のスポークスマン、安倍さんのお抱え記者などと反安倍派からは揶揄されているが、そんな批判もどこ吹く風。ニュースの解説では、危機に直面している安倍総理を徹底的に庇っている。

岩田さんの批判は、『公共放送の記者がそれでいいのか?』という安倍総理との癒着ぶり、応援団ぶりに対するもの。

しかし昔の自民党の派閥担当の癒着ぶりにくらべたら…と思う。派閥に入り込むのが政治記者の腕の見せ所だったから。

岩田さんは安倍さんのご母堂、岸信介さんの娘である洋子さんの信頼を勝ち取って、安倍さんに食い込んだとの説も。いずれにせよ、相当な努力をしたんだと推測する。

私は岩田さんの能力は認めるが、ちょっと癒着ぶりは目に余る。

男に勝る勇気と正義感

私が何故、記者や政治家は女性が向いているかと思うのは、男より遥かに公平で高潔であるからだ。

権力に簡単に屈しない勇気も正義感も、残念ながら男より女が上だ。

ここで取り上げた望月さんなど、その典型的な記者だろう。

政治家は国会議員の場合、権力に擦り寄って出世しようとする残念な女性もまだまだ多いが、地方議員では毅然とした活動をする女性政治家はたくさん育ってきたのは、良いことだ。

望月さんの著書『新聞記者』が映画化されるというが、ぜひ観てみよう。

そして彼女にこそ新聞協会賞をあげて欲しい。

もりもと なおき

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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