自己保身丸出しの地方議員らの謝罪ドミノ相次ぐ
『私もカネをもらいました』。妻の参院議員当選が目的でカネを配り公選法違反(買収)容疑で逮捕された前法務大臣で衆院議員河井克行、参院議員案里夫妻から、現金を貰っていたとメディアに告白する広島県の政界関係者が絶えない。
これを一部メディアは"告白ドミノ"とか"謝罪ドミノ"と揶揄するが、それぞれ、苦渋の決断であっても自己保身というのがバレバレだ。
明らかにこの菅原一秀氏の一件がきっかけだったのではないだろうか。
菅原一秀氏がゴメンで不起訴となった影響か?
先日、有権者らに中元、歳暮を贈ったり、告別式の香典を秘書に委ねたとして、前経済産業大臣で衆院議員の菅原一秀氏が公選法違反に問われ、東京地検に事情聴取された。
そして突然、会見した菅原氏が自ら違反を認め謝罪するなり、東京地検が不起訴処分にしたことを発表した。

広島県の首長や地方議員らの告白ドミノが始まったのは、まさにこの菅原不起訴のニュース直後からだった。
頭丸めたり泣いて許されるなら検察も警察もいらん
全員、河井夫妻の逮捕を受け、ビクビクしていたんだろう。テレビカメラの前で謝罪したら不起訴だった菅原氏のように、先に謝ったら自分も検挙が免れるー。そんな姑息な浅知恵が働いたんじゃないだろうか。
中には頭を丸めたり、泣くヤツまでいたから、情けないことこの上なしだ。元々、髪の薄い男が『この通り!』と頭を丸めても、ほとんど変わりはなかった。
また何故か泣くヤツもいたから、私などは余計に腹が立ってきた。

頭を丸めて謝罪する安芸高田市長
検察はきちんと対応し、悪しき前例つくるな
これまでの調べでは、河井夫妻がカネを配ったのは94人に2570万円といわれている。そしてうち40人ほどが広島県内の首長、県議、市議ら政界関係者で、1人10万円から最高200万円までと金額は様々。
何と告白は既に9割を超えている。まさに我先にという感じだ。

買収は渡した方と貰った方がいて成り立つ。そして現金買収は最も悪質な違反だ。検察もきちんと事件処理をすべきだ。全員検挙したら多くの議員がいなくなり混乱するなどと、検察が心配する必要は全くないゾ。
これらの連中が全員不起訴や起訴猶予という悪しき前例を、くれぐれも作らないよう、検察には強く求めたい。
もりもとなおき