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赤ちゃんの命より就活が大事だった女子大生の夢と悲劇

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育てていたらもう1才の誕生日だったのに…

昨年11月、就活で上京した際、羽田空港のトイレで赤ちゃんを出産したあと直ぐに殺害し、港区内の公園に遺棄した神戸市西区、当時大学4年の無職北井小由里さゆり容疑者(23)=死体遺棄容疑で逮捕済み=を、警視庁は殺人容疑で再逮捕する。

犯行はちょうど1年前。もし育てていたら赤ちゃんは満1才の誕生日を迎えたばかりだ

産むまでにいろんな葛藤や事情があったんだろうが、もし誰かに相談できていたら、恐らく彼女は殺人犯になることはなかっただろう。

CAになる夢のために、子どもは邪魔だった

彼女は航空会社の客室乗務員(CA)を目指して就活していたが、『子どもがいたら夢が叶わなくなる』というのが、発作的に赤ちゃんに手をかけた動機だった。

そして遺体を遺棄したあとは航空会社の試験を受けていたが、彼女の就活への異常な執念を感じる。

バカだなと思う。そんなことくらいで大切な新しい命を葬り、自分の人生だって台無しにした。今は後悔しかないだろう。

知らない東京でわが子を遺棄するために公園をさまよった時は、いったいどんな気持ちだったか。

北井容疑者が赤ちゃんを捨てたイタリア公園

妊娠させた男がいるはずだが、姿が見えない

それにしても何でも話せる友人はいなかったんだろうか。親は彼女の妊娠に気づかなかったんだろうか。
そして彼女を妊娠させた男の存在が見えない。

きちんとお付き合いしていた相手なら当然、2人で相談をしただろうに。もし彼女から妊娠を告げられていたなら、この男の責任は大きい。

赤ちゃんを殺し、そして夢も叶わなかったのか

警視庁の調べでは、北井容疑者は昨年11月3日、羽田空港の多目的トイレで約2100グラムの女児を出産。自分のはさみでへその緒を切り、その場にあったトイレットペーパーを女児の口に複数回詰めるなどして殺害したとされる。
死因は窒息死で、首を絞めた痕は確認されなかった。

殺害後、赤ちゃんの遺体は宿泊先のホテルに運び、遺棄場所をインターネットで検索。ビニール袋と紙袋で包んだ遺体は新橋のイタリア公園に運び、手で土を掘って埋めた。
胎盤などはトイレに流していたという。防犯カメラの追跡などから約I年後、逮捕に結びついた。

就活と大切な赤ちゃんの命と人生を冷静に天秤にかけていたらと思う。春からはアパレルの仕事に就いていたから、夢も叶わなかったのだろう。

もりもとなおき

  • この記事を書いた人

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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