事件は全国的には氷山の一角と捉えた方がいいかもしれない
有名大学の一流アスリートが集う運動部でもあった盗撮事件だ。
最近の中学生のマセぶりを見たら遅かれ早かれこうした事件は問題化すると思っていた。
ひょっとしたら今回、表沙汰となった奈良県生駒市の中学校の盗撮事件は、私は氷山の一角で、全国的に見たらいくらでもあるような気がする。
スマホで盗撮、隠し撮りし、一部生徒間で売買まで
奈良県生駒市の中学校で、複数の2年生の男子が女子生徒のスカートの中などを盗撮。一部の動画や画像を校内の生徒間で、数百円〜1000円で売買していたことが学校などの調査でわかった。

生駒市教育委員会によると、市内の中学校で2年生の男子5〜6人が、昨年11月以降、ペン型の小型カメラやスマホを使って、女子生徒のスカートの中や着替えの様子を、繰り返し盗撮していたという。カメラを仕掛けて着替えの様子を隠し撮りまでしていた。
20人ほどの女生徒が被害を訴えているらしい。
生徒たちはLINEを使って盗撮した動画や画像をやり取りしていた。一部は数百円から1000円で売買したというから、極めて悪質だ。
異性への関心が高まる時期。対処療法では解決しない
今月7日に生徒から学校に情報が寄せられ、学校の聞き取り調査に対し、男子生徒らは「興味本位でやった」などと認めた。
この学校ではスマホの教室への持ち込みは禁止されていた。
画像や動画は10人ほどが共有していたらしいが、外部には出ていないという。
今回の事件が尾を引きそうなのは、加害者、被害者がほぼ同じクラス。当然、狭いクラスの中、生徒たちの人間関係はギクシャクしたものになるだろう。
学校と市教委は事件をあいまいにせず、今回の事態をきちんと検証すべきだ。年齢的に子どもから大人になる端境期の少年たちだ。性への関心、異性への関心は大人が考えている以上かもしれない。
スマホの学校への持ち込みを厳しくするというような対処療法じゃない形での指導が求められる。
もりもと なおき