明石海峡大橋や大鳴門橋は天候不順に弱いのか⁈
台風シーズン。台風接近時の明石海峡大橋や大鳴門橋を何度かクルマを運転し渡ったことがあるが、20mほどの強風だとクルマのハンドルを取られ、かなり怖かった気がする。
そして台風上陸で通行止めになると、本当に徳島は島国だったことを実感する。
大鳴門橋や明石海峡大橋が開通する時、台風や濃霧など天候不順による通行止めが心配された。


私は当時、気象台などに綿密な取材をし、強風や濃霧だけで年間、20回余りは通行止めになる可能性があると、大きく記事にした。
しかしこれも私の危惧に終わったようで、現実は年間、せいぜい数日間だった。
10分平均風速25m以上の風で通行止めになる
ただ、私は20mの風なら通行止めとみていたが、本四公団の判断は10分間の平均風速がおおむね25メートル以上としているようだ。
だから私の目算までには至らなかったのだろう。
つい先日は西日本に上陸した台風10号の影響で、明石海峡大橋は計6時間に渡り通行止めとなった。
お盆休みで徳島にクルマで帰省していた人たちも、明石ー鳴門ルートが通行止めになることを予想し、早めに神戸方面に帰る人も多かったようだ。
5回通行止めの昨年でも、台風数に比して少ない?
神戸新聞が先日、明石海峡大橋の通行止めについて記事にしていた。
なんでも地元淡路島の人たちの、最近通行止めが多い気がするとの声から。
結論から言うと実は昨年が多かったようだ。西日本豪雨や台風の影響で、計5回、通行止めになった。
中でもほぼ丸2日間、43時間も止まったのは衝撃だった。
徳島なども物流がかなり乱れ、遅れたのを覚えている。やはり陸路本州に渡れない事実は、島国としての孤立感も感じたものだ。
さて昨年5回に対し2014~17年度の4年間で、明石海峡大橋の通行止めは僅か3回だけだったという。やはり5回通行止めとなった昨年は、利用者にとったら例年より多かった印象が強いのだろう。
それでもこれらの数字は年間の台風の数から判断したら、かなり少ない。
台風や天候不順の時、例えば新幹線や首都圏のJRや私鉄はこんなものではない。これに比べて明石ー鳴門ルートに安定感さえ感じたが、どうだろう。
もりもと なおき