女性社員を過労死(自殺)に追い込み社会問題になったり、苦しむ国民のための国のコロナ給付金制度から20億円もピンハネしたと今、黒い噂だらけの株式会社電通(東京都港区)とはいったいどんな会社なのか。

広告だけじゃなく、今や国や自治体にも深く関わる
広告業界では知る人ぞ知るトップに君臨するとてつもないデカい会社だ。テレビ、新聞、雑誌、最近はネット広告の伸びは著しく、あらゆる媒体だけじゃなく、実は国や地方自治体にも深く関わる。
総合計画の策定や大きなイベント、スポーツ関連事業は、電通に丸投げ状態の国や自治体の事業も多い。電通が完全差配している東京オリンピック・パラリンピックなどはその最たるものだろう。
ちなみに昨年度の売り上げはもちろん業界トップの1兆5262億円。 2位は博報堂の9989億円となっている。
新聞、テレビなど屁とも思っていない企業体質
大新聞や地方紙まで、新聞のあらゆる広告も差配するから、朝日、毎日、読売よりも遥かに力はある。私のイメージはいつも訳も無くエラソーに威張っている会社と社員のイメージがあった。
以前、個人的にLEDを利用した『野菜工場』の視察をした時、何故か担当だという電通の女性社員が案内をしてくれた。かなり才色兼備な方で、丁寧な説明に私の電通へのイメージは瞬時に払拭されたが。
地方紙などはどこも東京支社が東京発の広告を扱うが、電通の担当は20代半ばの新人クラス。地方紙などは50代の支社長が、若い電通マンにペコペコするといわれた。
昨夜のテレビ朝日報道ステーションなど電通の疑惑を報じるのはいいが、情け無いことに電通の名前を出せず、『大手広告代理店』としていた。そのくらい力関係があるのだ。

入社は超難関、かつては森永令嬢安倍昭恵さんもいた
とにかくわれわれの学生時代から、就活的には電通は最難関だった。早稲田なら看板学部政経学部で、かつ大スポンサー筋とかオヤジが代議士とか、強烈な縁故があるヤツが圧倒的に有利といわれた。とにかく国会議員の子息は多かったのだ。
それに加えラグビーや野球など早稲田でもメジャーな運動部出身。それもキャプテンクラスしか入れないという極めて敷居の高いイメージがあった(実際にそう)もちろん、縁故無しもいるが、例外なく優秀だった。
ちなみに森永製菓のお嬢様である安倍昭恵さんは結婚前、電通にいた。
本業をやれよ、コロナ利権にクビ突っ込むなと言いたい
給料が高い、タクシーチケットは束で持てる。遊び人が多くモテる。あのバブルの時代、銀座や赤坂、六本木で目立ったのは広告マン。とりわけ電通マンは伝説が多かった。

とにかく本業の広告やイベントで活躍するのは歓迎するが、春以降、コロナ関連の国の各種給付金制度に、竹中平蔵のパソナと組んだ法人が深く関わっている。
コロナ不況で苦しむ多くの国民への給付金をピンハネするなど食い物にするようなことは、断じて許される訳がない。
もりもとなおき