統一地方選挙が終わった。
これまでの人生の瞬間で一番、辛かったのは選挙で落ちた時だった。その時は"末期がんを宣告されてもこれだけ辛くは無いはずだ"と、本気で思った。


でも実際、2年前、酷いがんとなり転移も多数、余命宣告も経験した(妻は6か月以内と告げられたらしい)
この時でさえ客観的に判断すると、落選が確定した時の悲しさ、絶望感の方が本当に上だったのだ。
私の県議選の戦績は『6勝2敗』だから2度もこれ以上ない絶望を味わったことになる。とにかく誰とも会いたくない。
消えてしまいたかった。

統一地方選挙も終わり悲喜こもごもだ。もちろん自分であれ応援した人の当選であれ、万歳は最高だ。

逆に目的を達成できなかった人には私は、『お疲れさん!』としか言わないことにしている。
自分は立ち直るまで、そっとして置いて欲しかったからだ。
ところでがん宣告より辛かったはずの落選は1か月もしたら直ぐ立ち直ることができた。
でもがんとの闘い(戦い)は、実は落選より1万倍はキツいということは分かった。この2年間、闘ってきたからだ。これにくらべれば、落選など風邪を引いたようなものかな。
もりもとなおき