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酔っている歓送迎会の胴上げは危険。転落の歯科医が徳島大学など提訴

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胴上げ…元々は神事とか

屈強なプロ野球選手何十人もがやっても危なかしい時がある優勝監督の恒例の胴上げ。
合格発表の大学キャンパスでは体育系サークルが、合格者掲示板の前で胴上げするのが風物詩になっている。

合格発表で合格者の胴上げ。体育会系が多い

 

もともと胴上げは神事の一つだったと言い伝えられている。
地面から体が浮かび上がった状態を"非日常で神聖" なもの、手で支えられた時を"日常"として表現し、この二つの世界を行き来するのを"胴上げ"という形で表したものです。

皆んなが酔っている歓送迎会は危険

歓送迎会シーズンは歓楽街でも良く見かける光景だが、みんな酔っており、これは本当に危険だ。
担ぐのがわずか7〜8人なら地面に落とす危険性は極めて大きい。

昔、徳島空港で新婚旅行に出発するカップルの新郎を、友人らが胴上げするシーンがよく見られた。
しかし事故があったのか、空港ビル管理者がビルロビーでの胴上げを止めるよう呼びかける張り紙をし、その後、胴上げシーンは姿を消した。

そういう私も空港で胴上げされてしまったが、眼下のタイル張りの床にが恐ろしく、生きた心地がしなかったのを覚えている。
新婚旅行出発になぜ胴上げなのか、意味もわからないが…

転落した歯科医は後遺症に苦しむ

このほど徳島大学病院の歯科研修医だった女性が、胴上げされて落下し、首の痛みや耳鳴りなどの後遺症が残ったと、大学病院に勤務する歯科医ら8人と徳島大を相手取り、逸失利益や慰謝料など約5265万円の損害賠償を求める訴訟を徳島地裁に起こした。

送別会。アスファルト路面。聞いただけで危険だ。恐らく仲間たちが酔った勢いで、だれかの号令で担いでしまったのだろう。

女性はカラダの後遺症、心的後遺症も患っているというから深刻だ。昨年春から民間病院で歯科医として働く予定だったが、それどころか日常生活にも支障をきたしている。

全く悪気はなかったんだろうが、やはり状況判断が甘かったと言わざるを得ない。

もりもと なおき

  • この記事を書いた人

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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