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野山で突然、子がいなくなった時の親の絶望感。美咲ちゃんはどこに

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突然、野山で子どもがいなくなった時の親の絶望感は想像に難くない

自分の子どもが人里離れた野山で突然、行方が分からなくなった時の親の絶望感は容易に想像できる。

わが子が幼少の時、旅行先の街の百貨店で数分間、迷子になっただけでもパニックになった記憶がある。

これが野山で何日間も見つからず、捜索打ち切りともなれば、親としたら子の死を宣告されたに等しい絶望感を味わうだろう。

美咲ちゃんはいったいどこに。大規模な捜索は打ち切り

山梨県道志村の『椿荘オートキャンプ場』で9月21日から行方不明になっている千葉県成田市の小学1年生、小倉美咲さん(7)の捜索は、山梨県警などが続けていたがこの度、現場指揮本部を撤収、大規模な捜索を打ち切っている。

今後も聞き込みなどの情報収集は継続するというが、16日間にも渡った周辺の捜索では、手がかりになるもの、情報も何一つなかった。

山梨県警によると、捜索にはこれまで県警や消防、自衛隊など延べ約1700人が参加した。

キャンプ場付近の山中や沢、道志川とその下流の道志ダム(相模原市)など、キャンプ場周辺の東西15キロ、南北8キロをほぼしらみ潰しにしている。見つからなかったことが不思議だ。
さらに村全域に及ぶ聞き込みを行ったが情報はない。

誘拐など事件としての捜査も当然、進めるべきだろう

警察OBら捜査のプロの間には、事故よりも事件として捜査すべきではとの声も当初からあった。
これだけ探して見つからないのは普通、あり得ないからだ。

しかしこうした不便な山中のキャンプ場に、子どもを狙う変質者や誘拐犯がわざわざ足を運ぶだろうかとの疑問もある。

今さら親を責めても仕方ないが、やはり初めて訪れたひと気の少ない場所だ。お母さんのとも子さんが後悔しているように、例え一瞬でも1人で行動させるべきではなかったと思う。

思い起こす徳島県の松岡伸矢ちゃん失踪事件

今回のこの報道で1989年3月、家族と一緒に徳島県貞光町の親戚方近くから突然、姿を消した松岡伸矢ちゃん(当時4才)の失踪事件を思い出した人も多かった。

この時は親が目を離したわずか40秒の間の出来事だった。
同じような捜索が展開されたが、伸矢ちゃんは見つからなかった。この時も事故、事件の両方の可能性が取りざたされ今に至っている。

もりもと  なおき

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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