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阿波踊りは今こそタブーなき議論をしよう

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徳島市の阿波踊りはコロナ禍で昨年は中止、ことしも徳島市がやるといっても感染拡大の中、どうなるかわからない。そして市が運営委託した民間企業体を突然、契約解除したことで大混乱だ。立ち止まって市民が今一度、考える時かもしれない。

"総踊り"を巡る混乱と報道は不快だった

門外漢なんで阿波踊りに関してはブログでも一切、書かなかった。語ることもなかった。しかしながら一昨年の総踊りを巡る市長対反市長派のバトルには呆れていた。

そして徳島の事情を深く知らないのに、その対立を煽る中央のテレビや雑誌ジャーナリズムの報道にはかなり辟易した。

私はもう記者でもないし政治家でもないから口を挟むのはやめていたのだが…少なくとも徳島新聞に在職中は取材で大きく関わったから、やはり一昨年からの騒動はモヤモヤ感しかない。

阿波踊りへの徳島新聞の過去の関わりを検証し示すべきだ

この一連の騒動で思ったのは

"古巣徳島新聞社はなぜ世間から週刊誌からボロカスに叩かれながら、阿波踊りに関わった歴史についてきちんと世間に示さないんだ。言われっぱなしで悔しくないのか"

と、少なくとも私はOBとして歯痒い思いだった。

確かに世間から指弾されたように、阿波踊りを堕落させた一因はあるのかもしれない。

しかし往年の森田茂社長以下、社員一丸となって阿波踊り育てあげた誇るべき努力や苦労もあったではないか。踊りを彩る東京の有名企業連をたくさん呼んだのも徳島新聞の努力だろう。

またこんな日がくるんだろうか

踊り一色の紙面は"全ては郷土のため"との思いで

徳島新聞の営業の同僚は身を粉にして阿波踊り成功のために働いたし、私たち記者も4日間は阿波踊りを盛り上げるための紙面作りに全力で取り組んだ。
私個人としては記事が踊り一色で、重大なニュースが傍に追いやられることに内心は忸怩たる思いではあったが、4日間は割り切った。

それも郷土徳島の観光のためとの熱い思いがあったからだ。他県の人たちに徳島を強くアピールしたかったからだ。

身を持って感じた阿波踊りにまつわるタブー

こんな歴史もあるから一昨年の騒動の中の徳島新聞の理解できない沈黙、そしてさっさと手を引いてしまったことに、やり切れない思いは残った。

阿波踊りのタブーも身をもって感じたことがある。誰でも思っていることだが、本当に阿波踊りは4日間で120万人も人出があるのかとの疑問だ

実は記者時代の私は阿波踊りに関連した徳島の入り込み客を、一人で徹底的に調べたことがある。
鉄道、本四架橋、高松方面からのクルマに宿泊客…かなり細かく調査したから精度には自信があった。
しかし…記事を出稿したら社会部長に瞬時にボツにされたのだ。そして編集局長が私の気持ちをおもんばかってか苦笑いしながら『これはもういいや』とすまなさそうに。

もちろん私の調べた原稿の数字は実行委員会発表より遥かに小さいものだった。

阿波踊りについてタブーなき議論をしよう

この2人は普段は私の仕事には絶大な信頼を寄せてくれた上司だ。だから私も大人だったので『ああ、これが阿波踊りのタブーなんだな。私の原稿でも使わないんだ…』と、簡単に矛を収めたが、忘れられない出来事ではあった。

このコロナ禍、阿波踊りを巡りまた大騒動が起こっている。でももうこれからは新聞も市民も踊り子も、タブーのない議論をすべきだ。

主役である踊り子たちも『どんな形になっても私たちはただ踊りがしたいだけ』みたいな受け身の考えは捨てよう。

今回の騒動の検証を市民がすべき

真剣に郷土の誇りとしての阿波踊りの在り方を考えて欲しい。だれが運営しても同じではないのだ。

少なくともこの度の実行委員会の突然の解散、キョードー東京ら共同企業体への徳島市のあり得ない非礼な対応は、市民が厳しく検証すべきだろう。なあなあで済ましてはいけない問題だと思う。

もりもとなおき

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morimoto_ naoki72

森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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