小さな子を殺め、なぜこんな表情ができるのか
新潟市の小2女児殺人事件、千葉市の妹一家殺傷事件。テレビに映された2人の容疑者を見て、異様に感じた人も多いのでは。
共に頭からフードも被らず。新潟の小林遼容疑者は何事もなかったかのような、ごく普通の表情で。千葉の小田容疑者はなぜか満面の笑み。
堂々と報道陣の前に現れ、顔を平気で晒したことに、この両事件の異様さを感じた人は多かったのでは。
手錠が映るのはご法度
どんな凶悪事件でも犯人は逮捕から起訴まではあくまで容疑者。当然、人権は守られなければならない。
だから手錠の部分は警察も検察も絶対、映させないし、メディアも放映や写真掲載の際は、手錠部分を必ずカットする。
両容疑者がお揃いのようなブルーのベスト様の着衣を着けていたが、あれは警察の所有物。手錠をテレビカメラやカメラに映り込むのを隠すために着せられるものだ。
ともにフードも被らず
さらに警察は報道陣が待ち構える際は、容疑者がフードなどを被り映らない、写らないようにしたいか否か本人に尋ねるのが通常。しかし今回は両容疑者とも自ら断ったようで、あらゆる場面で顔を晒していたのにも、驚きだった。
小林容疑者(上)と小田容疑者
凶悪事件の場合、護送中の容疑者の顔を撮るのはひじょうに難しい。しかし必ず撮らなけれならないのは記者、カメラマンの宿命。
人権意識が希薄で、容疑者=犯人だった昔は、護送中は顔など撮影し放題だったが、年を追って難しくなっている。
いずれにせよ小林、小田の表情を見た限り、事件の異常性を感じました。
もりもと なおき