ヘルスやソープ、デリヘルなどの風俗嬢と客は、どちらかが新型コロナウイルスに感染していた場合、相手に感染させる可能性は極めて高い。徳島市で大阪のホストクラブで遊んだ風俗嬢の感染が発覚、クラスターが心配されている。

風俗での濃厚接触は常にクラスターの危険性
性的サービスをする風俗嬢が発症まで仕事をし接客すれば当然、周辺でクラスターになる可能性はある。
しかし濃厚接触者である利用客は身元が分かりにくいし、なかなか名乗りを上げない。
だから性的な風俗産業からのコロナ感染は心配されていたが、業界自体、組織化されておらず、行政が全く事前に指導出来ていなかった。

県議会の質問で、風俗産業へのお寒いコロナ対策発覚
この問題をつい先日、徳島県議会で無所属の扶川敦議員が取り上げ、性的風俗への県の対策、対応を迫ったばかりだった。実際に行政が何も対応できていない中で、心配したことが起こってしまったわけだ。
件の風俗嬢は、大阪のホストクラブで遊んだ後、徳島へ戻って数日後、咽頭の痛みや発熱の症状が出たが、PCR検査を受けるまで数日間、勤務。30人と接客した。
彼女の客のうち8人は確認でき県が検査を進めているが、嫌がっているという。女性の同居男性や風俗店関係者はいずれも検査の結果、陰性だった。
もし感染した場合厄介なのは90%占めるデリヘルだ
徳島でも性的サービスを行う風俗店は215店舗ある。90%が店舗もない派遣、いわゆるデリヘルだ。
女性たちは関西などから出稼ぎ的に来ているケースが多く、1週間や10日働いたらまた県外へという具合。
行動そのものが把握し難いうえ、客と顔を合わすのは接客女性だけ。何かあっても客との連絡も難しい。
実態さえつかめない水面下のクラスターが怖い
今回のように店舗型なら少しは客も判明したが、デリヘルで感染者が出たら誰も手の施しようはない。
業界も組織化されておらず、行政は営業許可を出した後は何もできていないことが、扶川議員の質問で露呈してしまった。
性風俗店で感染者が出た場合、客を探し出すことは難しく、クラスターに繋がってもその実態さえ掴めない、水面下のクラスターになる可能性は極めて高い。
もりもとなおき