飯塚幸三容疑者、事故から7ヵ月ぶりに書類送検された
さる4月19日の事故以来だからなんと約7ヵ月ぶりだった。警視庁は12日、乗っていた乗用車を暴走させ11人を死傷させた元通産省技術院長、飯塚幸三容疑者(88)を、自動車運転処罰法違反(過失運転致死傷)容疑で東京地検に書類送検した。

警視庁は認否を明らかにしていないが、起訴を求める「厳重処分」の意見を付けた。
原因はブレーキとアクセルの踏み間違いと断定
これまでの調べで警視庁は飯塚容疑者のブレーキとアクセルの踏み間違いと断定しており、地検も起訴するのは確実だろう。飯塚容疑者もやっと法廷に引っ張り出されることになる。
本来、起訴〜実刑の事案だが、飯塚容疑者の年齢的な問題や体調から、起訴された場合、実刑か否かが注目される。
飯塚容疑者は4月19日午後0時25分ごろ、豊島区東池袋の都道で乗用車を運転中、ブレーキと間違えてアクセルを踏み続け、時速90キロ台後半まで加速し暴走。赤信号を無視して横断歩道に突っ込むなどして、自転車に乗っていた松永真菜さん(31)と娘の莉子ちゃん(3)親子を死亡させ、歩行者ら9人にけがをさせた疑い。
飯塚容疑者は事故直後は『アクセルが戻らなくなった』と説明。事情聴取でも『ブレーキを踏んだが利かなかった』などと車の不具合を主張したが、詳しく調べた結果、車に異常は見つからなかった。
その後の聴取では、アクセルとブレーキの踏み間違いの可能性にも言及していた。
『メーカーは高齢者が安心できるクルマの開発を』と、上から目線発言
最近のメディアのインタビューでは反省のことばを口にしているものの、
『安全なクルマを開発できるようメーカーの方に心がけていただき、高齢者が安心して運転できるような、外出できるような世の中になって欲しい』
など、上から目線のコメントがさらに批判を呼んだ。

パーキンソン病の疑いもあり、医師からは運転を止められていたというから、飯塚容疑者の責任は極めて重大だ。
あと警視庁は厳重処分の意見を付けているが、東京地検は粛々と事件処理をするから、あまり起訴の可否には影響はしないだろう。
もりもと なおき