この男、竹内平蔵氏ほど日本の庶民に憎まれ、嫌われている人物はいないだろう。先日のテレビ朝日『朝まで生テレビ』での本音ともいえる彼の発言を聞き、改めて納得した。

なぜ竹中平蔵氏が小泉政権以降、重用されるのか
わが国の貧困と非正規雇用の関係が大きくクローズアップされる中、人材派遣の最大手パソナ会長でもある竹中平蔵氏を安倍政権に引き続き、菅首相も重用することにいささか驚いている。
こうした新自由主義を推し進める人物が、経済学者として野にいるのは何も気にならない。
しかし国民の生活に直結する政権の主要なブレーンとして存在するのは話しは別だ。
先日も『朝まで生テレビ』に出ていたが、他の出演者との議論の中での発言内容は酷いものだった。
『首切りできない社員は雇えないから、非正規が増えた』と
日本経済が戦後最悪までに悪化して底を打つ中、パソナ会長の竹中氏が政府の中枢にいれば、非正規雇用の問題など1ミリも解決しない。
国民生活はさらに悪化の一途を辿ることをこの人物の発言で痛感した。
そして改めてこの人物は大半の庶民の明らかな敵であることもはっきりした。
竹中氏は番組の中で、他の出演者に『日本の経済・雇用をここまで悪化させた戦犯』と指摘されたことに逆ギレ。
『正規雇用が守られ過ぎてるから非正規雇用が出来た』『首を切れない社員なんて雇えないですよ!』と、言い放った。まさかと思ったが間違いなくこう言った。
完全に本音が出たのだろう。

年金も生活保護も廃止し、国民は7万円で生活せよと
この男は自身提案のベーシックインカムとして、年金と生活保護を廃止して、国民に1人7万円を支給すべきと、持論を述べた。
年金制度も福祉制度も崩壊させるつもりなんだろうか。国民全てに貧困生活を強いたら良いという天下の暴論と言える。
これだけ国民に矢を放つ国民の敵ともいえる人物を、安倍、菅の両政権が重用することは心から理解に苦しむ。自分たちの支持率に関わるのでは。
この人物をブレーンに使う以上、菅首相も国民に目を向けてないと、多くの国民は思うだろう。政治家としてそれでいいのか。
もりもとなおき