首都大学東京が元の東京都立大学に
小池百合子都知事のお仕事の中では一番、良かったかもしれない。東京都が2020年4月1日から『首都大学東京』の名称を、元の『東京都立大学』に戻すことになった。
首都大学東京は石原慎太郎都知事の公約の元、都立大、都立科学技術大、都立保健科学大、都立短大の4大学が合併。新生・首都大学東京として2005年、スタートした。
中核となる旧東京都立大学は、石原知事の強引な大学合併と勝手な名称変更に強く反発し、大学を去る優秀な教授もいたという。
結局、新名称の知名度も上がらないままで、東京都立大よりも入試偏差値も下がるなど、大学のブランド力は間違いなく落ちたと思う。
旧名でブランド力取り戻せるか
70年代、われらが受験時代は、都立大のブランド力は高かった。首都圏の国公立を目指す場合、東大、一橋、東京都立大しかなかった(東京教育大は筑波となることが決まっていた。茨城の田舎だし、国策大学だから活動家系は忌み嫌った)
しかし東大、一橋は超難関で歯が立たない。でも頑張れば都立大はリーチがかかりそうな気がした。立地も東急東横線都立大前だ。渋谷からも近いのが魅力だった。
いかなる場合も人や物の名前は第三者(都知事とはいえ、石原さんはOBじゃない)が勝手に変えるもんじゃない。石原慎太郎さんだって"明日から君は石川慎之介や。で家は八王子な"とか勝手に変えられたら、嫌だろう。
あと、小池百合子はよほど石原慎太郎が嫌いなんど言うことも、改めてわかった(笑)
名称変更では兵庫に共に公立の神戸商科大学と姫路工業大学という伝統の名門人気校があったがこれも合併で、兵庫県立大学という味気のない名称に、行政によって変えられた。もちろん、昔の方がブランド力があり、偏差値も高かったような気が。OBは怒っている。
もりもと なおき