香港の発展、成長より中国政府への従属が大切なのか
これが中国の支配のやり方だと改めて激しい嫌悪感を感じる。
一国二制度の中で順調に国際金融都市のトップランナーとして発展してきた香港の人々の人権を奪い、ここまで発展を阻害することは全く理解できない。
シンガポールと並び世界でもトップの成長都市を無茶苦茶にして、中国政府に何かメリットはあるのだろうか。
今の状態を見ると、どれだけ発展する都市でも、中国政府の意向に逆らうのなら必要ない。香港の発展、成長より、政府に従属する都市であることを望んでいるようだ。

平気で市民に銃口を向け、撃つこと厭わなくなった香港警察
香港への旅行も差し控える人が続出している。
世界の金融機関は香港市場を求めて集まっているが、今後はどうだろう。
自由が奪われた香港に家族で生活することは極めて難しいだろう。
世界でトップクラスの香港大学に、多くの学生が集まって来たが、これからどうなるか。失ったものはとてつもなく大きい。
第二の天安門事件が心配されてきたが、催涙弾の水平撃ちどころかすでに警察は拳銃を抜き、発砲し、学生や市民を容赦ない激しい暴力で抑圧している。
長いあいだ同じ香港市民として香港の安全を守ってきた香港の警察官たちのこの変わりようはどうだ。
とんでもなく違和感を感じるし、果たしてこれまでと同じ香港警察なのかも疑問だ。

行政長官も香港市民のための政治は放棄したとしか思えない
もはや香港市民のための政治や行政を放棄した行政長官香港特別行政区行政長官の林鄭月娥長官も顔つきが完全に変わってきた。
市民を中国政府に売り渡すような言動には、もはや香港市民のための政治をすることは、完全に放棄しているのだろう。
学民の女神と呼ばれる周庭(アグネス・チョウ)さんは今の香港の状況を連日ツイートしているが、昨日のツイートを読み、大変な状況が見て取れた。

『昨日、理工大学の外でデモ参加者を虐待しながら逮捕する香港警察。警察は人を逮捕する権力を持っていますが、私刑を行うことは警察の仕事ではありません。
今、多くの若者が警察署に連行されたあと、警察に虐待されたり性的暴力を受けたりしています。メディアのいない場所が一番危険です』と。
SNSで世界が注視していることを中国政府は知るべき
天安門事件の時代とは全く違う。
市民はSNSで発信するから世界中がリアルタイムで香港の様子を見ている。
いつまでもこんな共産主義丸出しの市民抑圧を世界に晒すことは、中国にとっても大変なマイナスだと思うが…
もりもとなおき