政治犯として中国本土に連行されたら、それでお終いだ
逮捕されたら否応なく中国本土に連行されてしまう可能性がある『逃亡犯条例』というとんでもない法案の制定に反対し、香港市民のデモや抗議活動は続いている。
そしてこのデモや抗議活動を鎮圧する香港警察の暴挙は、中国政府の弾圧そのものだ。
同じ香港人ならいくら警察でも香港市民にあれだけの激しい暴力を振るうなど、およそ考えられないからだ。

香港政府トップ・林鄭月娥行政長官は13日午前に会見し、『自由と正義をかたって多くの違法行為をしている』と改めてデモによる抗議活動を批判した。
これに対し香港の新聞記者がに同長官に対し、『恥ずかしくないのか!』と、糾弾した。
見た限りでは香港政府や警察は完全に中国政府の支配下なんだろう。
国際金融都市としての発展は、自由の市民生活あってこそ
なぜここまで香港の自由を奪うのか全く理解できない。
なぜなら香港が国際金融都市としてここまで発展したのは、イギリス統治下時代からの自由な市民生活があったからだ。
だから世界中から金融資本が集まり、自由主義経済を謳歌してきたんだろう。
アジアの成長都市としてもシンガポールと並びもはや別格の存在だ。
うちの娘が仕事で香港を訪れた時、世界金融の中心としての香港のパワーと、働く人々の優秀さに感動し、すぐに電話がきたから相当、インパクトを受けたのだろう。

これまで通りの香港が、中国の利益にも繋がるのに
中国化が進んで自由がなくなれば、香港も窮屈な中国の一都市となるだろう。
当然、多くの外国資本が撤退し、ひいては中国に不利益をもたらすのは間違いない。
今、心配されているのは、抗議活動を鎮圧させるため、中国政府が強大な武力による実力行使に出るのではないかということだ。
やれば間違いなく第2の天安門事件になることが懸念される。
そうさせないために、世界の世論が見守る必要があるだろう。
もりもと なおき