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高千穂殺人事件。犯人は断定しても動機は軽々に結論づけない方がいい

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動機の無い殺人はない

先月、宮崎県高千穂町の飯干保生さん(72)方で発生した一家皆殺しとなる殺人事件の闇は深い。結局、6人を殺害したのは、橋から飛び降りて自殺した次男昌大さん(42)と、警察はほぼ断定したが、殺害の順番はもちろん動機も全くナゾのままとなっている。

ただ、殺害された中でひとり身内でなかった松岡史晃さん(44)は、夫婦げんかの仲裁に行くと妻に語っていることから、次男夫婦を巡る家庭のトラブルがあったのは、間違いない。

夫婦はともに相手の不倫を攻撃していたと言われるが、果たして夫婦に本当に不倫などあったのか?

6人を殺害した罪で昌大さんを容疑者として、被疑者死亡のまま送検ということになりそうだが、全員が死亡している上、複雑な田舎の人間関係も絡み、殺人の明確な動機は分からないままになるような気がする。

犯人は自殺した次男でも、見えない動機

これまでの調べで宮崎県警は被疑者を次男昌大さんとほぼ断定した。昌大さんの衣服についている返り血や、クルマの中からも、ナタで殺害された被害者の血液反応などが出たのは間違いないだろう。

しかし犯行状況がほとんど分かっていないのが現状のようだ。司法解剖の結果、分かったのは6人の死因だけ。
何故、妻美紀子さん(41)と娘唯ちゃん(7才)は絞殺で、あとの4人はナタで殺されたのか?
さらに殺害順も事件を解明する重要なカギだが、まだ分かっていない。

私は殺害順はまず妻と娘を絞殺したとみる。なぜなら両親を殺害したあとなら相当な返り血をあび、妻子にも両親らのルミノール反応が出るはず。それはないようだ。
そして続いて父親の保生さん、さらに長男の拓海さん(21)、そして異変に気付き屋外に逃げた母親の実穂子さん(66)を屋外で殺害したのは間違いないと思う。

しかし事件のカギを握るのは、松岡さんをいつ殺害したのかということ。1番最初か6番目であることは、間違いない。さらに最初と最後では全く違ってくるだろう。

果たして無理心中か?

まず最初なら、心理学の専門家がこのように言っている。
何らかの口論の末、松岡さんを殺害したことで精神的に追い詰められた昌大さんが、妻子や両親を殺人者の身内にしてはならないと判断。一気に無理心中を図った可能性が高いと。
これを愛他的殺人というらしい。

私はこれには否定的だ。突発的な無理心中ってあるんだろうかとの疑問。私が記者時代に取材した無理心中事件は長い間、思い悩んだ末の決断がほとんど。凶器を使って大量に殺害する心中はあり得ないだろう。

当日夕方は次男家族は社員旅行から戻ってきた。そして松岡さんを呼んだくらいだから相当激しいトラブルに発展したのは想像に難くない。

しかし松岡さんは消防団の宴会後、眠ってしまったことから飯干家に到着するのは、かなり遅れたようだ。8時までは消防団の仲間と一緒だったことは確認されており、9時くらいだったと言われている。
到着し仏間に通され突然、昌大さんに襲われたのかもしれない。防御のための傷はなかったと、言われている。

普通、田舎のこととはいえ、夫婦げんかの仲裁などに行くだろうか?松岡さんの奥さんもこの日は行かないように夫に言っていたらしい。昌大さんは松岡さんも殺害する目的ではなかったんだろうか?

昌大さんが日頃から奥さんの不倫を疑い、責めていたのは明らかに被害妄想との話がある。両親は奥さんの味方をしていたようだ。
自分の言い分に耳を傾けない、関係者みんなに腹が立ち、犯行に及んだのかもしれない。

昌大さんに極端な被害妄想があれば、動機自体が揺らいでくる。警察は犯行に至る動機については、軽々に結論づけない方がいいだろう。

もりもと なおき

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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