無抵抗の生徒に殴る蹴るは、許される訳がない
スマホの普及で体罰動画は直ぐにSNSで拡散されるが、この度の"野球部暴力事件"の動画は、思わず息を飲むくらい凄まじかった。
名古屋市瑞穂区にある私立名古屋経済大高蔵高校で硬式野球部の監督を務める酒井弘樹教諭(47)が部員の生徒複数に平手打ちや足蹴りをするなどし、けがを負わせたことが13日、分かった。同校の調査に教諭は体罰を認めている。
かつての近鉄ドラフト1位酒井、どうした⁈
近鉄や阪神ファンは『酒井、そんな所にいたのか!』と思った人も多かったのでは。酒井教諭は1993年、ドラフト1位で國學院大学から投手として近鉄に入団。阪神にも在籍した。
そして引退後は大学で教員免許をとり、同高校の国語の先生の傍ら、野球部の監督に転身していた。
テレビでは野球部以外の生徒からも話しを聞いていたが、一様に『生徒のことを考える良い先生で好きでした』との声は多かった。人気のある教師だったようだ。
いい先生と人気があるのに…
しかしあの激しく殴る蹴るは、良い先生はしない。
校内のグラウンドで行われた練習後のミーティング中、1、2年の部員12人を平手で殴ったり蹴ったりし、3人が頬が腫れるなどのけがをしたという。
理由は、野球部員は登校時にスマートフォンなどを下校まで預けることになっているが、このルールを守らない部員が多いことに腹を立て、キレたと話しているという。
関係生徒と保護者には謝罪したが、保護者からの指摘があるまで、事件後も教壇に立っていた。
選手への暴力は誤った支配力の誇示
しかし、まだ野球部では、運動部では、指導者によるこんな暴力がまかり通るのかなと、情けない思いだ。
暴力でしか生徒を指導できない頭の悪さと、監督か何か知らないが子どもたちへの誤った支配力の誇示。何度見てもあの暴力は尋常じゃなかった。
厳しい処分を望む。
もりもと なおき