関東・首都圏の高校3年生が現在、一番、志願したい大学は明治大学であることがリクルート進学総研がこのほど公表した「進学ブランド力調査2020」で分かった。昨年まで3年連続1位だった早稲田大学は2位となった。
女子に高い人気誇るミッション系大学
3位は青山学院大、4位は立教大でいずれも昨年と同順位。5位は日本大だった。日大は一昨年、アメフト問題などで揺れ動いた結果6位となり、初めてベスト5から外れたが、今年は順位を戻した。
男女別をみると男子1位は明治大、女子の1位は昨年トップの青山学院を抑え立教大だった。
文系の1位は明治大、理系の1位は東京理科大だった。
女子は1、2位の立教、青学に加え10位に上智大学が入るなど、ミッション系大学が相変わらず人気を集めた。
キャンパスの垢抜けた雰囲気、立地条件、学生のファッション性の高さ、ハイレベルな語学教育が人気の秘密だろう。
首都圏の国立は難し過ぎて?ベスト10に入らず
あと関東・首都圏は国立大学は入試科目も多く難関校が並び、私立大が上位を占める傾向にある。
結果、国立大は千葉大の11位が最高位、公立大は東京都立大の12位だった。
あと筑波大14位、東大は20位、一橋大は20位圏外と順位は低く、やはり難関過ぎて気軽に志願はできないようだ。
男女総合ベスト20は次の通り
①明治大学②早稲田大学③青山学院大学④立教大学⑤日本大学⑥法政大学⑦中央大学⑦東洋大学⑨慶應義塾大学⑩上智大学⑪千葉大学⑫東京都立大学⑬東京理科大学⑭筑波大学⑮駒澤大学⑯北里大学⑯専修大学⑱神奈川大学⑱東海大学⑳帝京大学⑳東京大学⑳明治学院大学
大学改革の大切さ
この中でも2022年からの改組を打ち出している東海大学は前年の29位から18位へ大きく順位をあげた。やはり大学改革の意義は直ぐに受験生にも伝わるようだ。
男子ランキング
①明治大学②早稲田大学③日本大学④青山学院大学⑤法政大学⑥中央大学⑦東洋大学⑧立教大学⑨慶應義塾大学⑩東京理科大学
女子ランキング
①立教大学②青山学院大学③早稲田大学④明治大学⑤法政大学⑥上智大学⑦日本大学⑧東洋大学⑨中央大学⑩慶應義塾大学
大学改革の結果、法政がイメージ一新、今や女子に人気
この中で注目されるのは、昔から『男っぽい、泥臭い』イメージがあり、以前は女子にはそれほど人気のなかった法政大学が男女とも5位と大健闘。田中優子総長就任以来、改革が進み、今やお洒落なイメージで女子に人気の大学となっている。
私立大学の定員の厳格化で、皆んなが行きたい大学は軒並み難化している。暑い夏で夏休みも少ないが、『夏を制するものは受験を制す』。頑張って欲しい。
もりもと なおき