姿を消したのは13年前、発見された遺体は死後1年以内だった
13年も前に行方不明になった鹿児島県志布志市の当時17才の女子高生が、鹿児島市内で遺体となって埋められているのが見つかった。
しかし司法解剖の結果、死後まだ1年以内。いったい彼女の12年間はどこで何をしていたのだろうか。ナゾは深まるばかりだ。
鹿児島県警は殺人も視野に死体遺棄事件として捜査を開始している。

失踪は17才のときだから、少なくとも30才までは生きていた
遺体は8月19日、鹿児島市内の山中に埋められているのが見つかった。
そして捜査の結果、見つかった遺体は13年前に行方不明となっていた野添希望さん(当時17歳)であることが分かった。
そして司法解剖の結果、遺体は死後1年以内とみられることが判明。少なくとも希望さんはどこかで生きていたわけだ。
そして行方不明後も、持っていた携帯電話から『元気でいる』旨のメールが家族の元に複数回届いていた。
しかしどこで何をしているかは、一切無かった。

少女を誘拐し9年間も監禁したあの新潟の事件を思い出す
今回の事件を聞き、直ぐに新潟の少女監禁事件を思い出した人は
多いのでは。
この事件は1990年11月13日に新潟県三条市の路上で当時9歳の少女が誘拐され、その後約9年間にわたり監禁された事件だ。
少女は2000年1月28日に同県柏崎市の加害者宅で発見され保護された。監禁期間が約9年2カ月という長期に渡っていた。
裁判は犯人の量刑に重大な影響を及ぼす併合罪の解釈を巡り最高裁まで争われ、2003年7月に懲役14年の刑が確定している。
また、犯人が長期の引きこもり状態にあったことから、同様の状態にあった男が数カ月後に起こした西鉄バスジャック事件と共に、引きこもり問題の社会的認知度を大きく高めた事件ともなった。
狭い生活圏、犯人は間違いなく鹿児島にいると思われる
希望さんの自宅から遺体が埋められていた山中まで、直線距離にして45キロ。希望さんの行方不明になってからの生活圏も、そんなに遠くではないような気がする。
そして家出する理由もなく、忽然と姿を消した。
メールはあったとはいえ、どこで暮らしているかは分からない。
帰宅途中、何者かに誘拐されたのではと推測するのが自然だろう。
そして新潟の少女のように監禁されていたのかもしれない。
遺体は白骨化しており、恐らく詳しい死因はわからないだろう。しかし何者かに埋めらたのは間違いない。
警察としてはとりあえず死体遺棄事件の犯人逮捕に全力を挙げて欲しい。もし新潟と同様の変質者であれば、必ずまた被害者がでる可能性もある。
もりもと なおき