麻生さんは世論調査でもしたんだろうか。その辺のオヤジの弁ならどうってことはないが、政権No.2であり財務大臣だ。自身のパーティーであったとしてもことばは重い。

『お金に困ってる人は少ない』と、麻生さんは言うが…
麻生さんが先日、地元福岡市で開いた政治資金パーティーでの講演内容が話題になっている。
実はこんな話しをしたようだ。
新型コロナウイルス対策で配られた一律10万円の特別定額給付金について触れ、
『現金がなくなって大変だということで実施した。当然、貯金は減ると思ったらとんでもない。その分だけ貯金は増えた』と。
さらに『ゼロではないが、お金に困っている方の数は少ない』などと述べたという。
麻生大臣としては給付金の多くは貯金に回り、景気浮揚効果は限定的だったとの認識を示した訳だ。
いやいや、貯金した人の話しは全く聞いてません
えっ⁈と思ったのが正直なところ。何故なら自分の周りの友人、知人、あるいはネットでのバーチャルな友人まで、貯金した話しは全く聞いていない。
買い替えたかったパソコンを買った。家族で何度か美味しいものを食べた。あるいは車検代にしたなど。
通帳に振り込まれたから、そのまま家賃や光熱費に回った人も多かったようだ。これは貯金とは言えないだろう。
家族できちんと10万円づつ分けた家庭も多い。大学生はコロナ禍でアルバイトができなかったため、生活費に消えた。それでも足らないという話しは聞いた。
2度目の給付金は麻生財務大臣には期待はできないね
麻生さんが仰るように、貯金した話しは全く聞かなかったのだ。そしてお金に困っている人は、今の日本、麻生さんが思っているほど少なくないと、断言できる。
麻生大臣が国民の声を聞いた訳じゃないだろう。恐らく財務省の幹部くらいがレクチャーしたのかもしれない。だとしたら何となく分かる。
麻生大臣としては今回の給付金については、所得に応じ対象を絞るべきと主張していた経緯を思い出した。
2度目の給付金、麻生財務大臣にはとてもじゃないけど期待はできない。
もりもとなおき