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ああ、津軽海峡冬景色

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『寒い記者クラブでひとりで観た紅白と、津軽海峡冬景色』

こんな話しをすると時代錯誤のバカかと軽蔑されるが、新聞記者時代の私の年間勤務時間は3500時間を優に超えていた。
毎日、帰宅は午前様だったし、未明や早朝の呼び出しも多く、週1日の休みも怪しいものだった。
そして仕事も猛烈だったが、同じくらいよく遊んだから、私のカラダはたまったものじゃなかっただろう。

でも"こんな楽しい毎日でたくさん給料をもらっていいのだろうか?"と思うくらい仕事も遊びも充実していたから、どう考えても後悔はない。


当時の会社の名誉のためにいうと決して”ブラック企業"じゃない。むしろ労働組合は強く、大半の連中にとっては恵まれた職場環境だったと思う。
私らみたいなバカは私と先輩数人で、当然、ごく一部だったのだ。

当時の過労、ストレス生活で、その後は生活習慣病が私の身体を支配してきた。
その結果が糖尿病、心筋梗塞など堂々たる病歴だ。
ここにきて酷い胃がんにまでなってしまったが、身体を労わらなかった大きなツケと言うべきか(汗

過酷な取材要求をし、自らも仕事の虫で超不摂生だった先輩も胃がんと肺気腫を患いもうこの世にいない。
この先輩も今ならパワハラと大騒ぎされるかもしれないが、私にはパワハラを受けた認識は全くなかった。
一緒にむちゃくちゃ仕事をし、猛烈に遊んだ良い思い出しかないからだ。

年末がくるとなぜか大晦日、元旦と連チャンで宿直(これはブラックや!)をさせられた頃を思い出す。

記者クラブで一人でレコ大を観たあとは、紅白も一人で観た。
石川さゆりの『津軽海峡冬景色』を聴くと、あの頃がよみがえる。

2022が皆さまにとって輝かしい年になりますように。

もりもとなおき

  • この記事を書いた人

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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