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かつて阿南市椿泊で撮影した"奇跡の海"の父親役渡辺裕之さんが急逝

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今から16年前、阿南市の漁師町、椿泊町などを舞台に『奇跡の海』という映画の撮影が行われた。
当時の岩浅嘉仁市長らの阿南市への撮影誘致活動が実を結んだものだったが、きょうその岩浅さんから電話があった。


この映画で主役を務めた俳優渡辺裕之さん(享年66才)の自宅での急逝がショックだったようだ。
渡辺さんの妻の役だったスーちゃんこと元キャンディーズの田中好子さん(享年55才)も2011年、癌のため亡くなっていることも思い出してしまったという。

当時、岩浅さんはこの映画の撮影に阿南市としても全面協力したのだろう。
撮影の合間には渡辺さんやスーちゃんたち出演者と阿南市民の間に、心温まる濃い交流もあったようだ。

映画を通じて阿南市のことを情報発信してくれただけに、スーちゃん、そして渡辺さんの死は、岩浅さんに改めてお二人の温かいお人柄を思い出させた。

この映画は、海難事故による漁師の父(渡辺裕之)の死や母(田中好子)の病気などさまざまな苦難を乗り越えながら、父と同じ漁師になることを誓った少年の姿が描かれたもの。
阿南市椿泊町での撮影で、地元の人たちも全面協力した。

ロケは2006年夏に行われた後、翌年2月に、阿南市民会館 で試写会があり、2008年7月に2週間、徳島市幸町の徳島ホール で上映された。

もりもとなおき

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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