未分類

たかが週刊誌、されど週刊誌。文春砲、新潮砲だけでは寂しい

更新日:

 

寂しい週刊誌の退潮

週刊誌ファンとしては最近の業界の衰退ぶりが残念でならない。
トップの週刊文春100万部という時代は、他の雑誌にとっても良い時代だったと思う。
やはりネットの普及もあるだろうが、国民の活字離れが深刻だ。
もちろん、週刊誌も一部を除き全く面白くない。

20代の若いころから数年前までは、文春、新潮、現代、ポスト、プレイボーイ、週刊実話の6誌をよく購入していました。

■激しいライバル関係が特ダネ産む

週刊誌って実はなぜか2~3誌づつが激しいライバル関係にあります。

例えば▽文春ー新潮 ▽現代ーポスト ▽週刊実話ー大衆ーアサヒ芸能 ▽週刊女性ー女性セブンー女性自身

このライバル関係が相乗効果を生み、各編集部に活力を与え、社会や政治を正す幾多のスクープ記事を生み出してきたんだと思います。

もちろん、当然、売らなきゃならないから、読むに耐えない下品な記事やグラビア企画はあります。
でも私は週刊誌の果たしてきた役割は、新聞に勝るとも劣らないと考えます。

■現代、ポスト、似ている企画

このところ文春砲と言われる文春の特ダネがスクープを連発してますが、ライバル新潮も必ずデカいネタで巻き返しています。
両週刊誌には露骨なライバル心で、頑張ってほしいものです。

 

個人的には【文春ー新潮】以外では【現代ーポスト】の奮起を促したいところですが、最近の両誌は毎週、企画があまりに似通っているのでは?

特に団塊世代向けなんだろうけど、60代シニアを対象にした下半身特集。
これも両誌がこれでもかこれでもかというくらい、毎週、超ハードな企画のオンパレード。
われわれの性生活に構ってくれなくていいから、このエネルギーを硬派のスクープ発掘に使ってくれと、お願いしたいものです。

 

女性週刊誌は伝統的に反骨の記者を育てた

女性週刊誌は一般的には芸能界のゴシップ雑誌と思われがちです。しかしこれは偏見で、これまで凄いジャーナリストを多数、輩出しています。

例えば田中角栄元首相を追い詰めた立花隆さん、児玉隆也さん、社会派の代表的なルポライター鎌田慧さんらはみんな女性誌の出身だ。

最近では安保法制の問題ではこれら女性週刊誌が、他のどのメディアよりも骨太い企画を組み、徹底して反対の立場から論陣をはったのは、反骨のジャーナリスト魂を感じましたね。

実話、大衆、アサ芸は暴力団の情報誌的な側面でも売ってます。
恐らく全国の暴力団組員及び警察のマル暴は全員読んでいるだろうし、ファン?やマニアには楽しい雑誌です。

あと、週刊朝日、サンデー毎日もライバルなのかな?
大新聞がバックだけに何となく官僚的なイメージがあるのは偏見か。全く面白くないから、売れないのはしょうがないだろうね。

このほかかつては▽平凡パンチとプレイボーイ▽フォーカスとフライデーのように強烈なライバル関係にありましたが、片方が廃刊で元気がないのでは?

ライバル関係にあるメディアの競争が日本を政治を正してきたのはもちろん、社会の理不尽さ、矛盾を正してきたのは間違いない。
新聞もテレビも含め、これからもさらなるスクープ合戦を期待したいですね。

もりもと なおき

  • この記事を書いた人

morimoto_ naoki72

森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

-未分類

Copyright© 森本尚樹の"社会面の作り方" , 2024 All Rights Reserved.