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なぜ透析治療をやめさせたのか。医師が患者へ死の選択肢示す?

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患者に死を選択させたことになる?

身内に2人、透析治療で命を繋いでいる高齢者がいるが、医師の指示で透析をやめた患者が死亡したというニュースには驚くとともに、結果的に患者に死を選択させた担当医師の指示に驚くばかりだ。
東京都の調査が待たれる。

どんな病気でも医師の判断と指示は絶対の患者も多い。だから患者は医師の助言や指示で透析を中止したんだろう。しかし最後は苦しみの中、再透析治療を懇願しながら亡くなったようだ。

透析患者は週3回、1回4時間余りの透析治療を受け、命を繋いでいる。
だから透析をやめるということは死を意味することを本人も家族も知っている。

辛い透析、でも続けなければ死が

そして当然、透析患者は長年の糖尿病などで血管が弱り、傷んでいる。毎回、透析のために太い針を血管に入れることは相当な苦痛を伴う。
それでも死なないために苦痛を我慢している。

針を入れるところがないくらい血管が傷むがその都度、つらい手術をして針を刺す部位を確保する。

確かに透析治療は辛いものだろうが、医師と患者が相談して透析治療を中止するなどは、聞いた事がない。医師に患者に死を選択させる権利はない。

東京都の調査を急ぐべきだ。

毎日新聞の特ダネだったが、"事件"の概要は次のようなことだ。

東京都福生市と羽村市、瑞穂町で構成される福生病院組合が運営する「公立福生病院」(松山健院長)で昨年8月、外科医(50)が都内の腎臓病患者の女性(当時44歳)に対して人工透析治療をやめる選択肢を示した。
この結果、透析治療中止を選んだ女性が1週間後に死亡した。
他に30代と55歳の男性患者が治療を中止し、男性(55)の死亡が確認された。

 

私は何か深いヤミを感じる

透析治療に依存している患者は、だれであっても中止することは死を意味することは専門の医師でなくとも解る。
この病院では2013年以降、ほかに透析治療をする必要のある患者約20人が透析治療をしなかったことが明るみになった。
このうち死亡した患者も複数とみられる。

福生病院は今回の新聞報道に『腎センターの現場では多職種で対応し、家族を含めた話し合いが行われ、その記録も残されております。密室的環境で独断専行した事実はございません。また、当院で悪意や手抜きや医療過誤があった事実もございません』と、コメントしている。

果たしてこんな話しだろうか。透析治療の現場を少しでも知っていたら、直ぐには理解できない。深いヤミの部分を感じる。

 

もりもと なおき

  • この記事を書いた人

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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