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ゴーン被告の主任弁護士は元特捜部長。検察官一体の原則どこまで…

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検察官同一体の原則とは

検察官同一体の原則ということばがある。つまり

検察官は、一人ひとりそれぞれが検察権を行使する独任制官庁だが、刑事裁判における訴追官として検事総長を頂点とした指揮命令系統に服し、全国的に統一的な階層的組織をなして一体として検察事務を行う原則のことをいう

と、ある。

難しいが、つまりいろんな検察官がいて事件の担当が変わっても、必ず同じ結論を出さなければならないという、約束事のようなもの。

この説明はあくまで組織的な職務上のことばの説明だが、私はもっと深い部分があると思うし、取材を通じ感じたことがあった。

 

職務を超えた精神的一体感もあるのでは?

それはこの同一体とは、組織的、事務手続き的な一体感はむろん、検事という職業が永遠に精神的一体感を持つという意味もあるのではないかと考える。

私なりの解釈だが、つまり検事という職業を選択した時点で、仕事も心も結びついている。
それは退職して他の職業についても精神的な部分は繋がっている。特に退任後は大半が弁護士となる。
だから時には敵、味方に別れ法廷で闘うが、互いに検察官としての誇りを損なう仕事はしない、決して人間として相手を裏切りはしないーこんな感じが、私なりの検察官同一体の原則の解釈だ。

まれに退任後、元検察官としての誇りを失った仕事をする人。
あるいは検察としての組織に牙を剥くケース。こんな時は検察組織全体を敵に回すことを覚悟しなければならない。

ゴーン被告めぐる元特捜部長と後輩たちの闘い

カルロス・ゴーン被告の主任弁護士は元東京地検特捜部長、大鶴基成弁護士が就いている。

先日のゴーン被告勾留理由開示手続きを受け会見したが、大鶴弁護士は淡々とことばを選びながら記者の質問に答えたが、東京地検に対する、なじるようなことばは一切、出なかった。

先輩、後輩たちの暗闘は続くが、ともにやり難いだろうなと思う。

もりもと なおき

  • この記事を書いた人

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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