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スポンサー、放映権ファーストの五輪は東京で最後にすべきだ

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問題の本質からズレる、小池都知事の思慮なき発言

小池知事の北方領土発言は、およそベテラン政治家らしからぬ投げやりで思慮に欠ける暴言とも言える発言だったと思う。


東京オリンピック・パラリンピックのマラソンと競歩のコースを札幌に変更する案を、IOC国際オリンピック委員会が突然打ち出したことに対し、東京都の小池百合子知事は『涼しいところというなら、北方領土ででもやったらいい』と、怒りを露わにした。

事前協議もなく、JOCからの突然の連絡に、カッとなったようだ。協議なしとはあまりに主催都市東京をなめた話しだし、小池知事にしたらもう本番に向け、関係者の準備はラストスパートに入っている。

怒るのは当然だが、北方領土を引き合いに出すのはあまりに思慮に欠ける発言だ。
とはいえ暑さ対策に東京都はすでに300億円を投じているが、これも効果の程は疑問だ。

熱射による大量の棄権や事故が起きてからでは遅い

昨年や今年の夏の異常な暑さを考えたら、やはり東京でマラソンや競歩は無理だろうと思う。

時間を早めるなどが検討されていたが8月は連日、熱帯夜が続く。太陽の出てない時間帯でない限り、あまり効果はない。

先日の中東カタールで開かれた陸上世界選手権の惨状を見ての、IOCの判断だろうか。唐突であったことと協議しなかったことは問題だが、札幌案はひじょうに良いと思うし、逆に何故もっと早く札幌開催を決めなかったのかと思う。

東京から飛行機でわずか1時間。時間的には特に遠距離ではない。

東京より5〜6度低いというがそれでもマラソンには暑すぎるかもしれない。しかし大量の途中棄権は回避できる気温だろう。選手や観客の生命は守ることはできる。

スポンサーや外国放映権ファーストの五輪は東京で最後にすべきだ

オリンピックというひのき舞台だ。マラソン、競歩の選手はチカラ以上のモノを出そうとする。棄権する前に事故が起きる可能性がひじょうに高い。やはり東京は回避すべきだ。

この酷暑の時期にオリンピックとなったのは、この時期は欧米で人気スポーツの薄い季節とか。スポンサーやアメリカなどのテレビ局の意向で決まった訳だ。

そしてこれを機にスポンサーファースト、放映権ファーストのオリンピック開催は2度とするべきではない。地球の気温はまだまだ高くなっていく。

もりもと  なおき

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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