再来年から、本格的な英語重視の時代へ
受験生の皆さん、2日間お疲れさまでした。
1990年から実施されてきたセンター試験は来年で最後、現高校1年生が入試に臨む2021年からは新たな『大学入試共通テスト』が始まる。
改革の目玉として注目されているのは英語の民間試験の活用。大学入試センターが認めた資格・検定試験は、
ケンブリッジ英語検定、TOEFL iBTテスト、IELTS、TOEIC Listening & Reading TestおよびTOEIC Speaking & Writing Tests、GTEC、TEAP、TEAP CBT、英検(1日完結型、公開会場実施、4技能CBT)の8種類。
聞き慣れない試験も入っているが、英検やTOEIC、TOEFLはかなり一般的にはなっている。
当然、今の1年生は今から準備をスタートしなければならないし、2年生も浪人することを想定したら、準備はしなければならないだろう。
転換期は混乱。浪人だっている
日本の大学入試は文部科学省や、その意を受けた専門家にここ数十年、いじくり回されてきた。
影響を被ったのは受験生はもちろん、高校であったり塾、予備校だった。
制度の変遷を見るとまず1979年から89年まで、11回にわたり『大学入試共通一次試験』が行われた。
次に登場したのが、現在の『大学入学者選抜大学入試センター試験』だ。来年まで30年間、31回となる。
共通一次まではいわゆる国立大学一期校、二期校制度。受験生は一期、二期両方に出願するのが一般的で、一期校が不合格の場合は数日後にある二期校に勝負をかけた。
一期、二期時代が合理的だった?
だから一期校合格者はほとんど受けないから、二期校は本番になると高い競争率が、ガクッと下がったものだ。
まれに二期を第一志望にする受験生もいた。
ちなみに東大など旧帝大は一期校。四国では徳島大学、高知大学が一期校、愛媛、香川両大学は二期校だった。
二期校でも横浜国大などは横綱級で、東大や京大、一橋を紙一重で落ちた連中が受験したから、とんでもなく難しかった。
私立は全て、独自の入試方法だった。
公平に見て、昔の一期、二期校の制度が試験問題に個性もあり、ビッグチャンスが2回ということで、一番、良かった気がする。
もりもと なおき