すでに世界83ヶ国がレジ袋を廃止の中、日本は見通しも立たず
プラスチックゴミにより海洋汚染が異常な拡大を続け、海の生き物たちに深刻な被害を与えている。
この問題は世界各国が深刻に受け止め、レジ袋の廃止やストローの使用禁止が進んでいるが、日本で依然、実現できていないレジ袋の廃止は、すでに世界の83か国で取り組んでいることが分かった。
国連環境計画によると、日本のひとり当たりのプラスチック容器ゴミの発生量はアメリカに次いで世界第2位。
それだけに世界に率先して取り組む義務がある課題だが、本当に恥ずかしい話しだ。
ハワイ周辺に流れ着くプラスチックゴミの約30%もが日本からのものと言われる。
すでにレジ袋を廃止した国はアジアでは中国、インド、ブータンなど。ヨーロッパはイタリア、フランスなど。アフリカでもケニアやチュニジア、エチオピアなどで進んでいる。
レジ袋の有料化だけでは解決しない
世界ではどのように取り組んでいるか。例えばアフリカ・ケニアでは一昨年から商業用、家庭用問わず、プラスチック製レジ袋の製造、使用、輸入を禁止する法律が施行されている。
違反者は最高440万円の罰金、最長4年の禁固刑が科されから相当、厳しいものだ。
企業の反発もあったが政府の強い意志でやり切ったという。
日本は企業個々に取り組むところは出てきた。レジ袋の有料化を実行するグループもあるが、やはり有料化だけては解決しない。使わないことが不可欠。
国としての対応はお粗末そのものであり、中心となるべき環境省がなぜもっとリーダーシップを発揮しないのだろう。
最近ではセブンイレブンHDがレジ袋を廃止し、紙袋に転換する方針を打ち出したが、なんと2030年目途と。今は2019年だからいったいいつのことか。
なぜ世界への責任を果たさないのか
国会でこの問題が激しく議論しないのも信じられない。党派など全く関係なく議論してしかるべきだろう。
東京電力福島第一原発の放射能の問題、プラスチックゴミの問題、これは国内だけじゃなく、世界に対する重大な責任もあることを政治家たちは真剣に受け止めるべきだろう。
もりもと なおき