楽しい街を静かになぎ倒すコロナウイルスの恐怖
コロナ不況の影響で、徳島市の歓楽街で50店舗もの居酒屋やスナックなどが廃業に至るとの寂しいニュースが今朝の徳島新聞に出ていた。
コロナ以前から相当、苦戦しているお店が多かったから、完全にコロナウイルスにダメ出しされたんだろう。
徳島の歓楽街は昭和の半ばから後半は四国一の歓楽街といわれ、バブルの頃は狭い街に700店以上の居酒屋、バー、スナック、ラウンジなどが軒を連ねた。
道を歩けば肩がぶつかり合ったし、馴染みの店でも先客でいっぱいで、何度も出直したくらいだ。本当に華やかな街だった。
楽しさと人々の活気溢れた不夜城のような街だった
新聞記者時代の20代、30代はほぼ毎日この街で、午後10時〜午前3時くらいまでは先輩や後輩、知人や仲間と仕事のクールダウンをしたり遊んだりしたものだ。
この街で育てられたようなもので、こんな楽しい街があるんだろうかと心底思っていた。
歳を重ねるにつれこちらの足も遠のいて行ったが、近年、少しずつ灯が消えていくのは、寂しい限りだった。
もちろんこうした傾向は全国的なもので、東京や大阪の日本有数の歓楽街もたくさんの店が廃業に追い込まれているようだ。
東京有数の歓楽街赤坂も衰退ぶり酷く
娘は東京赤坂に住んでいるが、この東京有数の歓楽街も衰退は激しいという。街一帯が東京都から休業要請を受けているから、ゴーストタウンのようらしい。
前を通ると張り紙で廃業を知らせる店が毎日のように増え、既に数十軒は確認したとか。
サラリーマンたちが仕事帰りに集う街だから、緊急事態宣言が解除されたら客足は戻る可能性は高いが、やはり月100万もの家賃に耐えられないのかもしれない。
さらにテレワークが一部でも一般化すれば、かつての赤坂の賑わいも戻らないかもしれない。
歓楽街が復活しない限り、日本経済の復活はない。
もりもと なおき