東京都文京区の区立保育園で、新型コロナウイルスのクラスターが発生したニュースは、コロナ第二波の恐ろしさを伝えている。すでに園児20人、保育士2人の感染が確認されているが、さらに園児の家族への感染拡大も心配される。
重症化少なくとも川崎病に似た症状が心配される
また乳幼児は重症化するケースは少ないと言われても、川崎病に似た症状や後遺症も報告されているだけに、関係自治体は深刻に受け止めるべきだろう。
コロナ感染の若年化は確実に進んでいる。最近の感染者は7〜8割が20代〜30代だ。今後、小中高生はもちろん、保育園、幼稚園などのクラスター発生防止に、行政は全力をあげるべきだ。
文京区ではさらに家族らの検査を進め、対象者への大規模なPCR検査を実施する。
同園は10日に3人の感染が判明した際、20日まで休園を決めたが、感染拡大を受けて22日までに延長した。
起こるべくして起こる保育園のクラスター
保育園でのクラスターは起こるべくして起こったと思う。小さな乳幼児は新しい生活様式を取り入れるなど不可能。
マスクなどは大半ができないし、ソーシャルディスタンスなどもちろん理解はできない。
だから保育士さんらも連日、大変だ。ひとりでも感染していたら、感染拡大を防ぐのは早期の休園以外、ないだろう。
毎冬、どこの保育園や幼稚園でもインフルエンザの流行が園全体に蔓延し、休園するケースは多い。それだけ保育園での小さな子どもたちの生活は、病気に罹患し易いのだ。
そして当然だが、コロナウイルスも例外ではないだろう。
保育園の三密は不可避。簡易検査拡大で未然に防ぐしかない
子どもたちを預ける基準、例えば一般的には熱が37.5°以下というのも極めて微妙。親としても自分の子どもが無症状感染していたとしても気付くのは不可能だ。
園での生活はまさに三密。こんな小さな子どもたちには新しい生活様式が理解できるはずもない。
簡易な唾液でのPCR検査など、検査を拡大し、未然に防ぐしか方法はないような気がする。
もりもと なおき