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今更ながら思う誘致すべきでなかった東京五輪。来年可能なのか?

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7000億円が3兆円、延期でさらに最低でも6500億円が


誘致する時は予算7000億円のコンパクト五輪を標榜しながら、結局3兆円を軽く超えてしまった。
そしてまた1年の延長だ。来年開幕までまた6500億円もの予算が必要だろうという。

これだってあくまでも試算だからヘタしたら1兆円を超えるかもしれない。
そして肝心なことだが、その時までに世界中でコロナウイルスは制圧できているのだろうか?ワクチンは完成しているのか?

来年、コロナは本当に制圧できているのか?

1年後だから大丈夫などと楽観してはいけない。世界各国が東京オリンピック・パラリンピックに参加しようと思ったら、少なくとも半年前にはコロナを完全制圧していなければならない。
欧米、日本は本当の感染ピークはこれからと言われる。

さらに欧米やわが国で収束しても、オセアニアやアフリカ諸国の感染流行はこれからだ。
こんなことだけ考えても1年後開催には大きな不安が残る。世界で8000人しか感染しなかったSARSでさえ制圧に8ヵ月もかかったからだ。

大震災の後、五輪誘致すべきでなかったと、心から思う

当然、来年もできなければ中止となるのは確実。もしそうなら日本は世界でも有数の大不況国に突入するだろう。

そもそも、誘致が間違いだった。これから東日本大震災の復興に入らなければならないあの時、なぜ復興五輪などと名付けたのか。3兆円もあったらどれだけのことが東北でできただろうか、どれだけの人々が救えたのかと思う。

とりわけ東京電力福島第一原発の未曾有の事故は、これから廃炉に至るまで気の遠くなるような歳月と莫大な予算も必要だ。
そして放射能禍を逃れいまだ何万人もの人々が故郷に帰れない。

こんな状況にもかかわらず福島第一原発の放射能はアンダーコントロール下におかれ全く心配はないと、総理自身が世界に大ウソをついてまで、誘致合戦を勝ち取った。

この一瞬からスタートした

2020年は日本が貧国への一里塚

エンブレムの盗作から始まり、フランス当局から五輪誘致に絡む汚職の嫌疑がかけられている元 JOC会長の疑惑、そしてコロナでの大会延期…
東京オリンピック・パラリンピックは本当にいいことがなかった。

五輪での日本選手の活躍はやはり見たい。しかしこの度の五輪は日本が誘致すべきでなかった。

東北復興と五輪。思い切り儲けたのはゼネコンだけ。2020東京五輪は日本が貧しい国に転落する一里塚になったような気がしてならない。日本人は総力をあげ踏ん張るべき時だが、いかんせん政治が酷すぎる。

もりもと  なおき

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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