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依然、女性の活躍阻む日本。ジェンダーギャップ指数世界110位とは

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世界から取り残され、発展さえ阻害している

こういう数字を見せられると、何と遅れた国だと思う。北欧三国に比べたら何百年も遅れている感がある。

一流といわれる大学生が女性を集団で強姦して不起訴になったり、はたまた逮捕、起訴されたり。
こうした女性を凌辱する事件が相変わらず多いのも、この順位の反映は間違いない。

スウェーデン研究の第一人者で恩師の岡澤憲芙早稲田大学名誉教授は40年も前に『これだけ女性の社会参加が遅れた国は必ずや将来、深刻な少子化になる』と、当時から男女共同参画を強く呼びかけていた。

岡澤先生と

先日、お会いしたら『いろんな政府委員になった時、何度も何度も繰り返したが、政府はその時は重く受け止めてくれなかったな。やっと分かったようだが、遅すぎだ』と。

 

深刻な少子化、男女共同参画の遅れが主因

岡澤先生の仰った通り。深刻な少子化は手の打ちようがないが、これも本気で男女共同参画社会を目指さなかった政治の責任だ。

現実に北欧三国は少子化は起こっていないし、一歩遅れていたフランスなども解決している。
こうした数字をデータとして眺めるだけじゃダメだ。<少なくとも政治の世界に自立した女性をたくさん送り込むことが必然だろう。
女性の社会進出で、日本や地方が抱えているいろんな問題は解決するかもしれない。

 

男女格差 世界で110位。とても先進国じゃない

世界経済フォーラム(WEF)による男女格差の度合いを示すグローバル・ジェンダー・ギャップ指数2018年版 が発表され、調査対象となった149カ国のうち、日本は110位だった。
過去最悪だった昨年の114位よりはマシだったが、やはりG7の中ではダントツで最下位。

順位は経済・教育・保健・政治の4分野14項目のデータを元に、各国の男女の格差を分析した指数。各分野での国の発展レベルではなく、純粋に男女の差だけを評価している。
だからおや?という国も上位にはあるが、女性の社会進出は遥かに日本より上ということになる。

政策決定への女性の進出は不可欠

日本が低い順位にとどまっている主な理由は、経済と政治の分野のスコアが著しく低いから。いずれも100位以下となっている。
経済は117位、政治は125位だった。

いかに政治の世界、経済の世界に女性が進出できていないか。やはり政策決定の場にしっかりした女性にいってもらいたいし、女性が選挙に出やすい社会環境づくりが不可欠だ。

因みに上位ベスト5は、1位から順に、アイスランド、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、ニカラグアだった。

もりもと なおき

  • この記事を書いた人

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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