妊婦にこんな酷い対応で何が働き方改革か!
NHKのニュースを見て、これはちょっと尋常ではないと思った。
働き方改革を主導する厚生労働省で、妊娠している女性職員が、夜中の3時まで働いていた、働かされていたということに、衝撃を受けた。
そして妊娠している女性を守ることもできない日本の社会、中枢に改めて怒りを禁じ得ない。
深夜まて不夜城のように灯りがともる中央官庁
安倍政権が政治主導を声高に言うならば、足元のこんな女性を救えなくてどうする。
霞ヶ関の働き過ぎを今こそ政治課題にすべきだと思う。
先日は経済産業省の若手官僚が覚醒剤を大量に密輸し、自己使用していた事件もあった。
このケースだってうつ病を発症したこの職員が、さらに気持ちを持ち直すために覚醒剤に頼ってしまった可能性がある。
うつ病になったのも働き過ぎと睡眠不足が原因かもしれない。
国会も霞ヶ関の働き過ぎに協力を
NHKニュースによると厚生労働省のある課では、妊娠中の女性職員が午前3時を過ぎても働いていたと、驚きを持って伝えられた。
彼女は国会待機や法案の対応が仕事だった。
そのため月の半分以上、午後10時以降まで仕事をし、タクシーで帰宅する日が続いていたという。
もちろんこの女性も妊娠を上司に伝え、上司も人事課に増員を求めたようだが、慢性的な内部の人不足から、改善はみられなかったという
霞ヶ関官僚が深夜、未明まで仕事をやらざるを得ないひとつは、国会対応と言われる。
議員の質問通告が夜になるため、どうしても大臣答弁などの作成が深夜〜未明にずれ込む。
この妊娠中の女性官僚も国会対応が仕事だったようだ。
霞ヶ関の働き方改革には、国会議員の協力も不可欠。
優秀な学生の霞ヶ関離れの一番は、こうした過酷な勤務にあると言われる。特に優秀な女性官僚を増やしたくてもこれでは無理だろう。
霞ヶ関だから仕方ない、官僚だから仕方ない。もうこうした誤った考えは政治家も全ての省庁も捨てた方がいい。
健康的な職場があってこそ、国民のために行政手腕を発揮できるのではと、考える。
もりもと なおき